名駅歯科クリニック矯正歯科BLOG

2025.10.29更新

インプラント治療を検討しているが、費用や治療内容が分からない」このような不安をお持ちではないでしょうか。

インプラント治療は自由診療のため高額になりやすく、使用する素材や追加手術の有無によって、費用や耐久性が異なります。

 

また、歯科医師の経験や設備によって、成功率が変わってきます。

本記事では、インプラントの費用相場や歯科医院を選ぶ際のポイント、注意点について分かりやすく解説します。

 

豊田市からでも通えるインプラント治療ができる「名駅歯科クリニック・矯正歯科」

豊田市からでも通えるインプラント治療ができる「名駅歯科クリニック・矯正歯科」

 

住所 愛知県名古屋市中村区名駅3-13-31 名駅モリシタビル8F
アクセス JR東海道本線 名古屋駅 徒歩2分
診療時間

月曜日~金曜日 9:30~12:30/14:30~19:00

休診日 土・日・祝
ホームページ

公式サイト
https://www.meieki-dental.com/

ンプラント専門サイト
https://www.meieki-dental.com/implant/

インビザライン専門サイト
https://www.meieki-dental.com/invisalign/

名駅歯科クリニック・矯正歯科は、名古屋駅から近く通いやすい立地にある歯科医院です。

アクセスの良い名駅立地から、豊田市をはじめとした遠方より、多くの患者様にご来院いただいています。

一般歯科から矯正・インプラントまで幅広い診療に対応しているため、年齢を問わず安心して治療を受けることができます。

 

また、最新設備の導入で精度の高い診断・負担の少ない治療を実現し、患者様に寄り添う姿勢が魅力のひとつです。  

名駅歯科クリニック・矯正歯科へ問い合わせてみる

 

豊田市から名駅歯科クリニック・矯正歯科へのアクセス

豊田市から名駅歯科クリニック・矯正歯科へのアクセス

豊田市から名駅歯科クリニック・矯正歯科へは、公共交通機関と車の両方でアクセスが可能です。

電車の場合は、名鉄三河線や愛知環状鉄道を利用して名古屋駅まで向かい、駅からクリニックまで徒歩2分ほどで到着します。

 

車の場合は、国道153号線や東名高速道路を経由して、名古屋中心部まで進みます。

名古屋駅周辺に複数のコインパーキングがあるため、電車・車ともに通院がしやすく、移動時間が短縮できる点が魅力です。

 

インプラント治療をする際の歯科医院の選び方

インプラント治療をする際の歯科医院の選び方

インプラント治療をする際の歯科医院の選び方は、以下のとおりです。  

 

  • ・医師の経験と症例数を確認する
  • ・設備と検査体制が整っているか
  • ・アフターケアや保証制度の有無

 

それぞれ説明します。

 

医師の経験と症例数を確認する

インプラントを成功させるには、歯科医師の経験やこれまでの症例数を確認することが重要です。

インプラントは外科手術のため、歯科医師の技術や経験が治療結果に影響します。

経験が豊富な歯科医師は、骨が少ないなど難しい症例にも対応できる技術を持っています。  

 

当院では、経験豊富な歯科医師が治療を担当しています。

詳しくは下記をご覧ください。

名駅歯科クリニック・矯正歯科の歯科医師を見てみる

 

設備と検査体制が整っているか

インプラント治療では、歯科用CTなどの検査設備や清潔な環境が整っている歯科医院を選ぶことが大切です

CT撮影やシミュレーションソフトを導入している歯科医院は、骨の状態を詳しく調べたうえで正確な治療計画が立てられます。

 

また、清潔なインプラント専用手術室や、減菌された器具を使用しているかも安心できるポイントです。  

当院のシミュレーションソフトについては、以下のページを参照ください。

名駅歯科クリニック・矯正歯科のシミュレーションソフトについて見てみる

 

アフターケアや保証制度の有無

インプラント治療では、アフターケアや保証制度が充実している歯科医院を選ぶことが大切です。

治療後のメンテナンスを怠ると、「インプラント周囲炎」や、最悪の場合インプラントが抜けることがあるため、定期的なメンテナンスは欠かせません。

 

また、万が一のトラブルに備えて、保証制度が整っている歯科医院を選ぶと、長期的に安心です。  

 

インプラント治療をする際の注意点

インプラント治療をする際の注意点

インプラント治療をする際の注意点は、以下のとおりです。  

 

  • ・費用だけで選ばない
  • ・医師の経験と実績を確認する
  • ・治療後のメンテナンスを重視する

 

それぞれ説明します。

 

費用だけで選ばない

歯科医院を費用だけで選んではいけません。

費用が安いと、治療に必要な検査を省いたり、経験の少ない歯科医師が担当したりする可能性があります。

 

また、後から追加で高い費用を請求されることもあるため、見積もりの内訳を確認することが大事です。

 

医師の経験と実績を確認する

インプラント治療は、歯科医師の経験や実績を確認することが大切です。

歯科医師の経験や知識によって、治療の安全性が変わります。

カウンセリングで丁寧に説明してくれるかどうかも、信頼できる歯科医師を見極めるポイントです。

 

治療後のメンテナンスを重視する

インプラント治療では、手術が終わった後のメンテナンスを受けることが大事です。

歯科医院で数か月に1回の専門的なクリーニングと、ご自身で毎日行う丁寧な歯磨きの両方が欠かせません

治療後の保証やアフターケア体制が整っている歯科医院を選ぶことで、トラブルを防ぎやすくなります。

 

豊田市でのインプラントの相場と価格帯

豊田市でのインプラントの相場と価格帯

豊田市でのインプラント治療の相場価格は、1本あたり30万~50万円ほどです。

しかし、料金は歯科医院や顎の骨の状態・インプラントの種類によって異なります。

 

豊田市周辺でインプラントができる歯科医院まとめ

豊田市周辺でインプラントができる歯科医院まとめ

本記事では、インプラント治療について費用相場や歯科医院の選び方について解説しました。

インプラント治療の費用は、歯科医師の経験や症例数・使用する設備や保証制度の内容によって異なります。

 

そのため、複数の歯科医院を比較し、自分に合った治療方針を見つけることが大切です  

当院は、名古屋駅すぐの立地にあるため豊田市からのアクセスも良く、通院しやすさも含め、安心して治療を続けられる環境が整っています。

インプラント治療を検討される際は、お気軽に当院の無料相談をご活用ください。

名駅歯科クリニック・矯正歯科へ相談する

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2025.10.22更新

インプラント治療を受けたいが、費用や内容がよく分からない」このような不安をお持ちではないでしょうか。

インプラントは失った歯を補い、見た目や噛む力を回復できる治療法です。

 

しかし、自由診療のため高額になりやすく、歯科医院や設備の違いによって、費用や安全面に差が出ます。  

本記事では、インプラント治療の費用相場や注意点、歯科医院の選び方について分かりやすく解説します。

 

刈谷市からでも通えるインプラント治療ができる「名駅歯科クリニック・矯正歯科」

刈谷市からでも通えるインプラント治療ができる「名駅歯科クリニック・矯正歯科」

 

住所 愛知県名古屋市中村区名駅3-13-31 名駅モリシタビル8F
アクセス JR東海道本線 名古屋駅 徒歩2分
診療時間

月曜日~金曜日 9:30~12:30/14:30~19:00

休診日 土・日・祝
ホームページ

公式サイト
https://www.meieki-dental.com/

ンプラント専門サイト
https://www.meieki-dental.com/implant/

インビザライン専門サイト
https://www.meieki-dental.com/invisalign/

名駅歯科クリニック・矯正歯科は、交通アクセスが良く、仕事帰りや買い物の合間にも立ち寄りやすい歯科医院です。

名古屋駅からの利便性の高さから、刈谷市をはじめ周辺地域から通院される患者様も多くいらっしゃいます。

矯正や審美治療など専門的な分野にも力を入れ、口元の美しさと機能性を両立させる治療を行い、患者様の生活に合った治療計画を提案しています。

 

また、最新技術を積極的に取り入れ、安心して通える環境を整えている点も強みです。

患者様に寄り添った治療を行うため、気になる方は、下記よりお気軽にお問合せください。  

名駅歯科クリニック・矯正歯科へ問い合わせてみる  

 

刈谷市から名駅歯科クリニック・矯正歯科へのアクセス

刈谷市から名駅歯科クリニック・矯正歯科へのアクセス

刈谷市から名駅歯科クリニック・矯正歯科へは、電車と車のどちらでも通いやすいです。

電車の場合は、JR東海道本線の刈谷駅から名古屋駅まで移動し、徒歩2分ほどで歯科医院へ着きます。

 

車の場合は、国道23号線や伊勢湾岸道路を経由して、名古屋駅へ向かいます。

名古屋駅周辺には複数のコインパーキングがあるため、駐車後は徒歩数分で歯科医院に到着します。

 

インプラント治療をする際の歯科医院の選び方

インプラント治療をする際の歯科医院の選び方

インプラント治療をする際の歯科医院の選び方は、以下のとおりです。  

 

  • ・医師の経験と症例数を確認する
  • ・設備と検査体制が整っているか
  • ・アフターケアや保証制度の有無

 

それぞれ説明します。

 

医師の経験と症例数を確認する

インプラント治療の成功には、歯科医師の経験や症例数を確認することが欠かせません。

インプラントは外科手術を伴うため、歯科医師の技術力や経験が治療結果に左右されます。

経験が少ない歯科医師が対応すれば、思わぬトラブルにつながる恐れがあります  

 

当院では、経験豊富な歯科医師が治療を担当しています。

詳しくは下記をご覧ください。

名駅歯科クリニック・矯正歯科の歯科医師を見てみる

 

設備と検査体制が整っているか

歯科医院を選ぶ際は、検査設備や清潔な環境が整った歯科医院を選ぶことが大切です。

歯科用CTやシミュレーションソフトを導入しているか、確認しましょう。

 

また、専用の清潔な手術室や高性能の減菌器を設置しているかどうかも、重要なポイントです。  

当院のシミュレーションソフトについては、以下のページを参照ください。

名駅歯科クリニック・矯正歯科のシミュレーションソフトについて見てみる

 

アフターケアや保証制度の有無

インプラント治療を受ける際は、アフターケアや保証制度がしっかりしている歯科医院を選ぶことが大事です。

インプラントを長く快適に使い続けるためには、治療後のサポート体制が整っているかチェックすることが欠かせません。

 

また、万が一のトラブルに備えて、保証制度や定期健診の体制が整っている歯科医院を選ぶと安心です。  

 

インプラント治療をする際の注意点

インプラント治療をする際の注意点

インプラント治療をする際の注意点は、以下のとおりです。  

 

  • ・費用だけで選ばない
  • ・医師の経験と実績を確認する
  • ・治療後のメンテナンスを重視する

 

それぞれ説明します。

 

費用だけで選ばない

インプラント治療をする際、費用の安さだけで選ぶのは危険です。

費用が安いと、材料や検査が不十分だったり、将来的にトラブルを発生するリスクがあったりします。

必ず、見積もりの内訳を確認し、信頼できる歯科医院を選ぶことが大切です。

 

医師の経験と実績を確認する

インプラント治療では、歯科医師の経験や実績を確認して歯科医院を選ぶことが欠かせません。

治療の安全性や仕上がりは、歯科医師の経験値によって左右されます。

 

また、カウンセリングで患者の質問に対し、丁寧に答えてくれるかどうかも、信頼できる歯科医師を見分ける判断材料の1つです。

 

治療後のメンテナンスを重視する

インプラント治療では、手術後のメンテナンスを継続して受けることが重要です。

インプラントを長持ちさせるには、定期的な検診と専門的なクリーニングが欠かせません。

 

また、数か月ごとの専門的なクリーニングと合わせて、毎日ご自身で行う丁寧な歯磨きも大切です

 

刈谷市でのインプラントの相場と価格帯

刈谷市でのインプラントの相場と価格帯

刈谷市でのインプラント治療の相場価格は、1本あたり40万~50万円ほどです。

しかし、使用する材料や治療の難しさ、顎の骨を増やす追加手術の有無など、歯科医院によって料金は異なります。  

 

当院の治療費については、以下のページを参照ください。

名駅歯科クリニック・矯正歯科の治療費を見てみる

 

刈谷市周辺でインプラントができる歯科医院まとめ

刈谷市周辺でインプラントができる歯科医院まとめ

本記事では、刈谷市周辺から通えて、インプラント治療が可能な歯科医院の選び方や相場価格について解説しました。

インプラント治療の質は、歯科医師の経験や設備によって左右されます。

 

そのため、複数の歯科医院で相談し、ご自身のライフスタイルや希望に合った治療方法を選ぶことが大切です。  

当院は、名古屋駅すぐの立地にあり、刈谷市からのアクセスも良く、通院しやすさも含めた治療環境が整っています。

インプラント治療を検討される際は、お気軽に当院の無料カウンセリングをご活用ください。

名駅歯科クリニック・矯正歯科へ相談する

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2025.09.25更新

インプラント治療で歯並びは治せる?矯正治療の違い・優先順位・併用について解説

インプラントは失った歯を補う治療法の一つですが、人によっては歯並びも良くなると勘違いしてしまいやすいです。

結論から言うと、インプラント治療は歯並びを良くするための治療ではありません。

この記事では、インプラント治療の目的や治療が難しい人の特徴、矯正治療との違いなどを詳しく解説します。

名駅歯科クリニックのインプラントについて

インプラント治療で歯並びは治せる?

インプラント治療で歯並びは治せる?

インプラント治療は、歯並びを良くする治療ではないため、歯並びの悪さは原則治らないと認識しておくことが重要です。

ここでは、インプラント治療で歯並びは治せるかについて詳しく解説します。

歯並びを良くする治療ではない

インプラントは、失った歯の機能性や審美性を補う治療法であり、歯並びそのものを良くするためのものではありません。

見た目的には自然な仕上がりになりやすいですが、歯列全体を動かすような力は加わらないため、歯並びの改善効果はあまり期待できません。

巷ではインプラントで歯並びを治せるといった趣旨の記事を見かけますが、注意が必要です。

確かに、インプラントによって咬合不良を引き起こしている歯を治療すれば、治療した部分だけは歯並びが改善したかのように見えます。

しかし、歯列全体が改善されるわけではないため、注意が必要となるでしょう。

歯並び悪さは原則治らない

インプラント治療を行っても、歯の位置や向きを変えることはできないため、歯並びの悪さ自体は治りません。

むしろ、歯列が乱れた状態のままインプラントを埋入すると、噛み合わせのバランスを崩したり、周りの歯に悪影響を与えたりする可能性があります。

したがって、歯並びの問題がある場合は事前に矯正治療の検討が望ましいです。

インプラント治療が難しい人の特徴

インプラント治療が難しい人の特徴

インプラントは喫煙している人、食いしばり・歯ぎしりする人、重度の歯周病を患っている人、チタンアレルギーがある人、特定の持病がある人などには難しいです。

妊娠している人、放射線治療中の人、未成年の人、免疫異常がある人も難しいでしょう。

ここでは、インプラント治療が難しい人の特徴について詳しく解説します。

飲酒・喫煙している人

喫煙は、インプラント治療の成功率を左右する要因の一つです。

具体的にいうと、ニコチンによって血流が悪化し、骨とインプラントの結合が妨げられ、治療の成功率に影響を与える可能性があると報告されています。

日本歯科医学会でも、禁煙指導が治療の成功率に関わる可能性があると報告されています。

治療中は、飲酒など口腔内環境に悪影響を与える可能性のある行為も避けるのが望ましいです。

食いしばり・歯ぎしりする人

食いしばりや歯ぎしりなど、過度な咬合圧や衝撃はインプラントに負担をかけます。

ナイトガードやマウスピースなどを装着することで対応できる場合もありますが、食いしばりや歯ぎしりが激しい人にはやや不向きです。

重度の歯周病・虫歯がある人

重度の歯周病や虫歯がある人も、インプラント治療が難しい場合があります。

特に、歯周病によって顎骨が吸収されている場合はインプラントの埋入が難しくなるため、事前に治療を行い、骨の状態を改善することが必要です。

国立研究開発法人・国立成育医療研究センターなどでも、歯周病と全身疾患との関連性が報告されています。

また、虫歯も口腔内の環境に悪影響を与える可能性があるため、適切な治療が必要です。

チタンアレルギーがある人

症例は限られますが、インプラントの主材料であるチタンに対してアレルギーがある場合は治療が難しくなる可能性があります。

しかし、最近では金属アレルギー用のジルコニアインプラントなども登場しており、取り扱いのある歯科医院であれば対応可能です。

特定の持病がある人

心疾患や糖尿病など全身的な持病をお持ちの人は、治療中や治療後の感染リスクがあるため、慎重な評価が必要です。具体的な疾患としては、以下のようなものがあります。

  • 高血圧症
  • 骨粗しょう症
  • 心疾患
  • 糖尿病
  • 白血病
  • 血友病

以上で挙げたものは一部ですが、人によってはインプラント治療が難しい場合もあるため、担当の歯科医師に相談のうえ、治療の可否を判断してもらいましょう。

もちろん、必ずしも感染のリスクがあるわけではないため、一度治療計画について具体的にカウンセリングを受けてみるのが良いでしょう。

妊娠している人

妊娠中はホルモンバランスの影響で歯茎や骨が敏感になりやすいとされている他、レントゲン撮影を伴うため、原則として出産後に治療を行う必要があります。

外科手術が必要となる場合もあるため、妊娠している人は予定をずらすことが必要です。

放射線治療中の人

頭頸部に対して放射線治療を行っている人は、骨の血流が低下している場合があり、インプラント治療による骨結合が困難とされています。

他の補綴方法を選択すれば治療可能な場合もありますが、注意が必要です。

未成年の人

顎が成長途中である未成年者には、原則インプラントの埋入は行われません。

未成年の場合、骨格の変化によって位置がずれるリスクがあるため、顎の成長が完了してから対応するのが一般的といえるでしょう。

免疫異常がある人

自己免疫疾患があったり免疫抑制療法を受けていたりする人は、免疫異常の観点から感染症リスクがあると判断され、インプラント治療できない場合があります。

手術におけるリスクもゼロではないため、慎重な対応が必要です。

名駅歯科クリニックのインプラントについて

インプラント治療と矯正治療の違い

インプラント治療と矯正治療の違い

インプラント治療と矯正治療は治療する目的をはじめ、期間や費用、方法などが根本的に違ってくるため、別物と認識しておくことが必要です。

ここでは、インプラント治療と矯正治療の違いについて詳しく解説します。

治療する目的

インプラントと矯正では、治療する目的が違います。

  • インプラント:失った歯の機能性や審美性を回復させるのが目的
  • 矯正:噛み合わせと歯並びを改善するのが目的

両者は口内の健康を守るという共通の目的がありますが、インプラントは失った歯の機能性や審美性の回復、矯正は噛み合わせと歯並びの改善が主な目的です。

お互いに代替的ではなく補完的な関係性となるため、どちらか一方だけで両方の効果を期待することはできません。

治療にかかる期間

インプラントと矯正では、治療にかかる期間も違います。

  • インプラント:平均2~6ヶ月と比較的短め
  • 矯正:平均1年~2年と比較的長め

期間として挙げたのはあくまでも平均的な数字で、人によって治療にかかる時間は変わりますが、インプラントは数ヶ月単位かかるのに対して矯正は年単位かかるのが一般的です。

治療にかかる費用

インプラントと矯正では、治療にかかる費用も違います。

  • インプラント:数十万円ほど
  • 矯正:数十万円~百数十万円ほど

費用に関してはどちらも自由診療となるため、保険が適用されない点では共通しています。実際にどちらも保険適用外で、すべての費用を自己負担しなければいけない点は同じです。

しかし、実際の治療にかかる費用は両者で変わってくるため、注意が必要となるでしょう。

使用する素材やメーカー、追加で必要な処置の有無、本人の健康状態など様々な理由で治療費用は変わるため、見積書で具体的な料金を確認しておくことが重要です。

治療を行う方法

インプラントと矯正は、治療を行う方法にも違いがあるため、注意が必要です。

一般的に、インプラントは人工歯根を顎の骨に埋入する外科的なアプローチが主流ですが、矯正は金具装置のブラケットや固定具のリテーナーを使用するアプローチが主流となります。

どちらも患者の口腔内の状況によって選択する方法を変えなければいけないため、必ずしも同様の方法となるとは限りません。

インプラント治療と矯正治療の優先順位

インプラント治療と矯正治療の優先順位

インプラント治療と矯正治療を行う場合、矯正を先に行うのが原則です。

咬合や歯列を整えたうえで、最終的な歯の位置に合わせてインプラントを埋入することで機能性・審美性を得やすいとされています。

逆に歯並びが整っていない状態でインプラントを埋め込もうとすると、正確に矯正されず、むしろ悪化する可能性が否めません。

しかし、担当医によってどちらを優先するかの判断が変わることもあるため、一度相談してみるのが良いでしょう。

インプラント治療と矯正治療は併用できる?

インプラント治療と矯正治療は併用できる?

先に矯正治療を行い、歯並びが整った後に必要な部分にインプラントを入れるのが一般的な流れとなるため、併用する歯科医師は稀といえるでしょう。

理論上は併用も可能ですが、リスク回避の観点からは避けるのが望ましいです。

歯科クリニックのなかにはインプラント治療と矯正治療、それぞれ対応しているところはありますが、両者を同時進行するかどうかは専門医の判断に委ねられます。

歯並びを治すのに矯正治療が必要な理由

歯並びを治すのに矯正治療が必要な理由

歯並びを治すためには、インプラント治療ではなく矯正治療が必要です。

ここでは、歯並びを治すのに矯正治療が必要な理由について詳しく解説します。

専用の矯正器具が必要となるため

歯を動かすとなると、ブラケットやマウスピースなど専用の矯正器具が必要です。

インプラントは、あくまでも顎の骨にインプラント体を埋入して人工歯を固定する治療方法となるため、歯並び自体を整える効果は期待できないでしょう。

歯並びを治すという観点であれば、矯正治療が不可欠となります。

抜歯や埋入だけでは治せないため

歯を抜いてインプラントを入れるだけでは、隣接する歯の位置や噛み合わせは整いません。

歯並びの調整には、歯全体を動かす専門的な治療が求められるため、歯並びを治すことを目的とする場合は歯列矯正の専門医に判断を仰ぐ必要があるでしょう。

歯並びの乱れを放置するリスク

歯並びの乱れを放置するリスク

インプラントで歯並びを治すのは難しいですが、かといって歯並びが悪い状態のまま放置するのはリスキーです。

ここでは、歯並びの乱れを放置するリスクについて詳しく解説します。

顎周りに歪みが生じる

不正咬合を放置すると顎関節に過剰な負担がかかり、顎関節症を発症する可能性があります。

顎関節症とは、顎の関節や筋肉の痛み、口の開閉時の異音、開口障害を引き起こす病気です。

歯並びを放置するだけで顎関節症になるわけではないですが、噛み合わせが合わないまま会話や食事を続けるのはリスクがあるでしょう。

滑舌や発音に影響が出る

不正咬合のままでいると次第に前歯がずれ、舌の動きが妨げられることでサ行やタ行の発音が不明瞭になることがあります。

滑舌も悪くなり、呂律が回っていない印象を受けることもあるため、早い段階で治療を行うのが理想です。

口元がコンプレックスになる

口元がコンプレックスになりやすいのも、見逃せない問題でしょう。

歯並びの乱れは、口を開けることに抵抗を感じさせる原因の一つです。笑顔に対して自信を失うことで、日常生活だけでなく人間関係にも影響を与える可能性があるわけです。

状況によっては、歯並びの悪さが人格形成にまで影響することも珍しくありません。

口腔内のトラブルにつながる

歯が重なり合うような歯並びの場合、どうしても手動のブラッシングだけでは磨き残しが生じやすくなり、歯周病や虫歯といった口腔内のトラブルにつながります。

口腔内が不衛生な状態が続くと、歯が抜けてしまうこともあります。

歯磨きが正しくできていないと歯石の蓄積も進みやすくなり、細菌が繁殖して口臭の原因にもつながるため、毎日のオーラルケアは欠かせません。

消化不良になる

噛み合わせが悪いと、うまく咀嚼ができず、消化不良に陥りやすいです。

消化不良が続くと慢性的に消化器官に負担がかかり、胃痛や胃もたれなど内蔵に不調が出てくることもあるため、できれば早い段階で治すのが理想といえます。

まとめ

インプラントは失った歯を補う治療法ではありますが、歯並びを整えることが目的の治療ではありません。

噛み合わせに問題がある場合は、まず矯正治療を優先し、その後にインプラントを計画的に導入することで、機能性や審美性を改善する効果が期待できます。

なお、名駅歯科クリニック・矯正歯科では、インプラントと矯正治療の両方に精通した歯科医師が在籍しており、患者さま一人ひとりに合わせた最適な治療プランをご提案しています。

「歯を失ってしまったけれど、歯並びも気になる」「どちらの治療を優先すればいいかわからない」といったお悩みがある方は、まずは当院までご相談いただけると幸いです。

当院では、精密な検査と丁寧なカウンセリングを通じて、将来を見据えた治療が可能です。

名駅歯科クリニックのインプラントについて

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2025.08.25更新

インプラント治療中は歯がない期間がある?対処法・注意点・仮歯の役割を解説

インプラント治療は、失った歯の機能を取り戻しつつ審美性も確保する治療法の一つです。

しかし、治療の過程で歯がない期間が発生することがあるため、日常生活で注意しなければならない点がいくつかあります。

この記事では、インプラント治療中は歯がない期間があるか、対処法、注意点、仮歯の役割、治療全体の期間の目安、具体的な手順についてご紹介します。

名駅歯科クリニックのインプラントについて

インプラント治療中は歯がない期間がある?

インプラント治療中は歯がない期間がある?

インプラント治療では、歯がない状態が発生することがあるため、注意が必要です。

ここでは、インプラント治療中は歯がない期間があるかについて詳しく解説します。

一時的に歯がない期間が生じる

抜歯後、すぐにインプラント体を埋入できないケースでは歯がない状態が一時的に続きます。

特に、歯茎に感染症の疑いがある場合や骨が不足している場合には、抜歯後に数週間〜数ヶ月の治癒期間を設けてから手術を行うため、空白期間が発生しやすいです。

空白期間については、どう対応するのか担当医と話し合っておきましょう。

歯がない期間は平均2~6ヶ月

一般的に、抜歯からインプラント体埋入までの治癒期間は平均2〜6ヶ月とされています。

また、埋入後もインプラントが骨と結合するオッセオインテグレーションの期間として、さらに3〜6ヶ月の待機が必要な場合もあるでしょう。

つまり、状況によっては合計で数ヶ月間、歯のない状態になることがあるわけです。

インプラント治療中の歯がない期間の対処法

インプラント治療中の歯がない期間の対処法

インプラントの治療では、歯がない状態で放置することはできないため、担当医の判断によりいくつかの対処法を行うのが一般的です。

ここでは、インプラント治療中の歯がない期間の対処法について詳しく解説します。

入れ歯を一時的に作製する

一般的に、可撤式の入れ歯(仮義歯)を作製する方法が代表的な対処法とされています。

可撤式のものは取り外し可能なため清掃しやすく、広範囲の欠損がある方にも適応可能です。

しかし、安定性には欠ける場合があるため、慎重な使用が求められるでしょう。

隣の歯を利用して仮歯を作製する

両隣に健康な歯がある場合、それらを利用してブリッジタイプの仮歯も作製できます。

ブリッジタイプのものは機能性・審美性の面で優れており、インプラントが完成するまでの代用品としては十分に代替可能です。

しかし、支台となる歯に負担がかかりやすいため、担当医の判断が重要となるでしょう。

フィクスチャーで仮歯を作製する

一部のケースでは、フィクスチャーと呼ばれるインプラント体の安定性が十分に得られている場合、仮歯をインプラントに直接装着することも可能です。

これを、即時荷重と呼びます。

しかし、噛み合わせの条件が整っている必要がある他、歯茎が健康かどうか、骨の質や量が適切かどうかによって変わるため、まずは担当医と相談して決めましょう。

インプラント治療中の歯がない期間の注意点

インプラント治療中の歯がない期間の注意点

インプラントを作製する間、歯がない期間は注意して過ごしたいところです。

ここでは、インプラント治療中の歯がない期間の注意点について詳しく解説します。

仮歯に強い力を加えない

仮歯は本歯や最終補綴物ほどの強度がないため、過度な咬合圧や衝撃などの強い力を加えるのは避けたいところです。

硬いものを無理に噛もうとすると脱離や破損の原因になるため、治療期間中は柔らかいものを中心に摂取するようにしましょう。

口に入れるものを精査する

仮歯を装着した場合、口に入れるものを精査する癖をつけましょう。

具体的には、氷をはじめステーキやせんべい、ナッツなどは避けたいところです。

噛み切りにくいものや噛み砕きにくいものなどは、仮歯が外れやすくなるだけでなく無理に咀嚼することで割れる可能性もゼロではないため、注意が求められます。

粘着性のあるものも避ける

ガムやグミ、キャラメルなど粘着性のあるものも避けましょう。

粘着性のある食品は仮歯の脱離や破損を引き起こしやすく、特に可撤式仮義歯を使用している場合、吸着が弱くなる可能性があります。

キャンディやスナック菓子など、歯表面に汚れが付着しやすいものも避けたいところです。

歯磨きで清潔に保つ

仮歯は本歯ではありませんが、同じように歯磨きで清潔に保つことが求められます。

歯間ブラシや歯ブラシによる丁寧なブラッシングはもちろん、フロスを使用した丁寧な清掃を心がけることで、インプラント周囲炎などのリスクを予防しましょう。

日本歯周病学会ガイドラインでも、インプラント周囲炎予防のために日常的なセルフケアと専門的クリーニングを推奨しており、口腔内を清潔に維持することは非常に重要です。

名駅歯科クリニックのインプラントについて

インプラント治療中の仮歯の役割

インプラント治療中の仮歯の役割

インプラントの治療で装着する仮歯は、ただの代用品というよりは一時的な審美性、滑舌や発音、噛み合わせを保つのに欠かせないものです。

傷口を守る意味でも、必要なものといえるでしょう。

ここでは、インプラント治療中の仮歯の役割について詳しく解説します。

一時的に審美性を保つ

仮歯は、一時的に審美性を保ってくれます。

前歯部などの見た目が重視される部位では、仮歯が審美面をサポートしてくれるため、歯のない状態を人前で避けたい方にとっては重要な役割があるといえるでしょう。

インプラントが完成するまでの間の緊急措置としては、見た目を保てるだけでも十分な役割を持っているといえるはずです。

滑舌や発音を保つ

仮歯があることで、滑舌や発音を保つことが可能です。

例えば、前歯が欠損するとサ行やタ行が不明瞭になりますが、仮歯を入れることで滑舌や発音の機能を補い、スムーズな会話に導く効果が期待できます。

噛み合わせを保つ

仮歯があることで、噛み合わせを保つこともできます。

咬合関係が崩れると、顎関節への影響や対合歯・隣接歯の移動が起こりやすくなるのですが、仮歯が入っていることで歯並びの悪化を防ぐ効果が期待できるのです。

傷口を守る

仮歯は、インプラント埋入部の傷口を保護し、刺激を軽減する役割もあります。

傷口が露出していると、日常生活でダメージが蓄積され、インプラントが完成する頃には口内環境が悪化していることもあるため、治癒をスムーズに進めるうえで仮歯は欠かせません。

健康な口内環境を守る意味でも、仮歯は必要です。

インプラント治療全体の期間の目安

インプラント治療全体の期間の目安

インプラントは1日で完成するものではなく、個人差はあるものの一定の治療期間が必要です。

ここでは、インプラント治療全体の期間の目安について詳しく解説します。

手術自体は1日前後で完了する

担当医のスキルによっても左右されますが、重度の歯周病や虫歯が認められる場合など、よほどのトラブルがない限り、手術自体は1日前後で完了するでしょう。

インプラント体の埋入手術は、1本であれば30分〜1時間程度で完了することがほとんどです。

しかし、術後の管理は慎重に進める必要があり、当日は安静が求められます。

治療は半年~1年程度かかる

歯茎や骨の状態、治癒過程によって違いますが、治療には開始から最終補綴物装着の終了まで半年〜1年程度かかるのが一般的です。

カウンセリングを受けて治療計画から入念に進めていくインプラントは、数日〜数週間で作るのは困難でしょう。

状況によっては、歯茎を劣化させる歯周病や虫歯の治療を優先したり、骨造成を行ってから治療に入ったりすることがあるため、さらに治療期間が延長されることもあります。

なお、歯茎が健康でも骨が不足している場合は、サイナスリフトやGBR法(骨誘導再生法)などの造成手術が必要になると国際歯科用インプラントガイドラインでも報告されています。

上記手術の処置には数ヶ月単位の治癒期間が必要であり、全体のスケジュールにも影響するため、注意が必要です。

インプラント治療の具体的な手順

インプラント治療の具体的な手順

インプラント治療が初めての人は、具体的な流れについて知っておくと幾分か安心です。

ここでは、インプラント治療の具体的な手順について詳しく解説します。

STEP1.カウンセリング

カウンセリングでは、既往歴や生活習慣などを確認しつつ治療への希望なども聞き、担当医が適応できるかどうかを見極めます。

リスクや治療の流れについても丁寧に説明されるため、わからないことがあれば適宜質問しておくと安心です。

カウンセリングで聞いておくべきことには、以下のようなものがあります。

  • インプラント治療できるかについて
  • 起こりうる副作用やリスクについて
  • 仮歯の有無と治療中の審美性について
  • 手術の方法と麻酔の種類について
  • 使用するメーカーの信頼性について
  • 総費用と支払い方法の詳細について
  • 治療後のメンテナンスの頻度と費用について
  • 治療全体の流れと期間の目安について
  • 保証制度の有無とその内容について
  • 骨造成(追加処置)が必要かについて

以上はあくまでも一例となるため、事前にメモを持参して質問すると安心です。

STEP2.各種精密検査

インプラント治療を受けることが決まったら、血液検査をはじめ口腔内スキャンやCT撮影を実施し、歯茎の状態、骨の質や量を評価します。

口内環境だけでなく、インプラントが適応できるかどうか全身の評価を行うのが一般的です。

STEP3.手術前の処置

歯周病や虫歯がある場合は、インプラント治療前に優先的に治療を行います。

軽度の歯周病や虫歯であれば同時進行で治療を進めていくこともありますが、口内環境が悪化している場合は治療を優先するのが一般的です。

同時に、生活習慣やブラッシングの指導も実施されるため、指示に従いながら健康的な口内環境を作っていくことを意識しましょう。

STEP4.インプラント手術(1回目)

1回目のインプラント手術は、インプラント体を顎骨内に埋入する手術となります。

局所麻酔で行い、手術自体は1日で終わるのが一般的です。

STEP5.インプラント手術(2回目)

必要に応じて、2回目のインプラント手術としてアバットメントの連結などを行います。

アバットメントとは、インプラント治療で使用されるパーツの一つで、顎骨内に埋め込まれたインプラント体と上部構造と呼ばれる人工歯を連結する部分です。

STEP6.待機期間

インプラントが顎骨と結合するまでは、待機期間となります。

待機期間はおおよそ2〜6ヶ月とされ、期間中は仮歯などで対応するのが一般的です。

世間一般でいわれる歯がない期間というのは、この期間を指すことが多いです。

厳密には仮歯があるためまったく歯がないわけではありませんが、少なくともインプラントが完成するまでの期間=歯がない期間といえるでしょう。

しかし、完全に歯が抜けたような状態にはならないため、過度に心配する必要はありません。

何か不安なことがある場合は、担当医に事前に相談することをおすすめします。

STEP7.被せ物の作製・装着

最後に、最終補綴物を作製し、アバットメントに装着します。

一度作成・装着したら終わりではなく、必要に応じて色や形の調整も可能です。

担当医によって調整の仕方は変わってきますが、できる範囲であれば要望にも応じてくれるため、もし気になるところがあれば、適宜質問してみましょう。

STEP8.メンテナンス

インプラントは、定期的なメンテナンスが非常に重要です。

定期的に通院しながら、担当医だけでなく歯科衛生士とともにインプラントの状態を確認しつつ、適切にブラッシングできているかどうかを確認します。

ブラッシングがうまくできていない場合は、再度指導が行われます。

なお、人によってはインプラント周囲炎などの炎症を引き起こす場合もあるため、口内環境に異変を感じた場合はすぐに相談するようにしましょう。

その他、インプラントが外れたり割れたりした場合も、すぐに担当医に連絡しましょう。

まとめ

インプラント治療中は、治療の進行状況に応じて歯がない期間が生じることがあります。

しかし、仮歯を使用した対処や生活面での工夫を怠らなければ、日常生活や見た目への影響を比較的抑えることが可能です。

重要なのは、口腔内の状態に合わせて無理のない治療計画を立てることといえるでしょう。

なお、名駅歯科クリニック・矯正歯科ではCTによる精密検査と豊富な臨床実績に基づいたインプラント治療を行っており、仮歯や治療中の審美性にも配慮しながら患者さまの負担を抑えられる治療ができるようサポート体制を整えております。

インプラント治療に関する疑問がある方は、ぜひ一度お気軽にご相談いただけると幸いです。

名駅歯科クリニックのインプラントについて

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2025.07.25更新

インビザラインの期間!装着時間・取り替え頻度・長くなる理由・短くする方法

インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置を使用した歯列矯正治療の一つです。

ブラケットやワイヤーによる矯正と比較し、取り外しが可能で目立ちにくい素材であるため、ライフスタイルに配慮しながら歯並びを治したい人に適しているでしょう。

しかし、治療期間には個人差があるため、必ずしもすぐに治療できるとは限りません。

この記事では、インビザラインの期間をはじめ、装着時間や取り替え頻度、期間が長くなる理由、期間を短くする方法、保定期間についてご紹介します。

名駅歯科クリニックのインビザラインについて

インビザラインの期間

インビザラインの期間

インビザラインの期間は、治療の方法や歯並びの状態によって変わるのが一般的です。

ここでは、インビザラインの期間について詳しく解説します。

おおよそ1年半~2年が目安

インビザラインによる矯正治療は、おおよそ1年半〜2年が一つの目安です。

厚生労働省の医療機関向け資料では、矯正治療全体の平均期間が2〜3年程度とされており、インビザラインでも同様の期間が想定されることがあります。

しかし、治療の進み具合は患者が積極的に協力できるか、歯が動きやすいかなどの条件によっても異なるため、正確な期間は精密検査後に歯科医師が判断します。

症例によっては数ヶ月で終わることもあるため、治療を始める前に確認しておきましょう。

一部、歯周病や虫歯が悪化している場合は口腔内の治療を優先させるため、インビザラインの治療に入るまでの期間が延長される可能性がある点には注意が必要です。

種類別の治療期間

インビザラインは、主に小児用のインビザライン・ファーストをはじめ、成人用のインビザライン・フルやインビザライン・ライトがあります。

種類適応症平均的な治療期間
インビザライン・ファースト 乳歯が混合した歯並びの矯正 半年~1年半ほど
インビザライン・フル 全体的な歯並びの矯正 1年半~2年ほど
インビザライン・ライト 部分的な歯並びの矯正 3ヶ月~半年ほど

インビザライン・ファーストは、主に乳歯が混合した歯並びの矯正に使用され、平均的な治療期間としては半年〜1年半ほどが一般的です。

インビザライン・フルは全体的な歯並び矯正(中等度~重度な症例)で1年半〜2年ほど、インビザライン・ライトは部分的な歯並び矯正(軽度な症例)で3ヶ月〜半年ほどかかるのが一般的とされます。

症例によって適した種類が異なるため、まずは歯科医師に相談するのが良いでしょう。

通院の回数

インビザラインでの通院の回数は、1.5〜2ヶ月に1回程度が標準です。

インビザラインは、患者自身がマウスピースを交換しながら治療を進めていくため、従来のブラケットやワイヤーを使用した矯正治療に比べて通院の回数は限られます。

しかし、アライナー(透明なマウスピース型の矯正装置)の調整を行ったり、歯が正常に動いているかチェックしたりするため、別途通院が求められることもあります。

ゆえに、通院の回数については歯科医師の指示に従うことが重要です。

インビザラインの装着時間

インビザラインの装着時間

インビザラインは、決められた装着時間を守ることで矯正の効果が期待できる治療方法です。

ここでは、インビザラインの装着時間について詳しく解説します。

一般的に1日20時間以上

インビザラインは、一般的に1日20時間以上の装着が必要です。

会話や食事、歯磨きの最中は外しても問題ありませんが、特別な理由がない限りは常にマウスピースを装着しておくことが求められます。

装着時間が短いと計画通りに歯が動かず、治療が長引くことがあるため、必ず歯科医師に指示された時間、装着するようにしましょう。

毎日欠かさず装着

インビザラインは、毎日欠かさず装着することが求められます。

1日でも装着を怠ると、歯の移動に支障をきたす場合があります。特に、連続で装着時間が不足すると歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが発生しやすくなるため、十分に注意が必要です。

出張や旅行など、イレギュラーな予定でマウスピースの持参を忘れると、数日〜数週間の装着中断が生じる可能性があるため、特に注意が必要です。

インビザラインの取り替え頻度

インビザラインの取り替え頻度

インビザラインでは、マウスピースを定期的に交換して矯正治療を進めるのが一般的です。

ここでは、インビザラインの取り替え頻度について詳しく解説します。

一般的に1~2週間ごと

インビザラインは、一般的に1〜2週間ごとに取り替えが必要です。

歯の移動には段階的な力が必要となるため、形状の異なるマウスピースを順に装着することで、計画した歯並びへと誘導していきます。つまり、同じマウスピースを常に装着しても、効果が期待できないということです。

したがって、歯科医師が決めた頻度を守って交換することが重要です。

枚数40~50枚が平均

インビザラインは、枚数40〜50枚が平均とされています。

症例にもよりますが、治療全体で使用されるマウスピースは平均40〜50枚程度で、軽度の症例だと20〜30枚、重度の症例だと100枚ほど必要となるのが一般的です。

しかし、厳密な枚数については担当の歯科医師の判断に委ねられます。

具体的な枚数が知りたい人は、カウンセリングや説明の段階で確認しておくと安心です。

名駅歯科クリニックのインビザラインについて

インビザラインの期間が長くなる理由

インビザラインの期間が長くなる理由

インビザラインは、いくつかの要因で期間が長くなることがあるため、注意が必要です。

ここでは、インビザラインの期間が長くなる理由について詳しく解説します。

計画の立て直し

治療途中で予想と異なる歯の動きが見られたことで、計画の立て直しが必要となるとインビザラインの期間が長くなることがあります。

治療計画の再設計はリファイメントと呼ばれ、新たなマウスピースの作成が必要となることでより期間が延長されるため、適切な対応が必要です。

矯正治療では、経過に応じて柔軟な対応が求められる場面もあるため、豊富な症例に対応してきた歯科医院に相談することが欠かせません。

口腔内のトラブル

親知らずをはじめ、歯周病や虫歯など口腔内のトラブルが認められた場合も、治療を一時中断しなければいけない可能性があります。

口腔内疾患は治療期間に直接的な影響を与えるため、事前のケアが重要です。

なお、親知らずが正常に生えている場合は他の歯に悪影響を与えないと判断されることもありますが、逆に親知らずが原因で歯並びが悪くなることもあるため、注意が必要です。

具体的な口腔内のトラブルについては、歯科医師と治療を進めていくことをおすすめします。

装着時間が不十分

マウスピースの装着時間が不十分だと、予定通りに歯が動かず、期間が長引きます。

原則として、使用するマウスピースは毎日20時間以上の装着が必要です。

取り替え頻度が不十分

マウスピースの取り替え頻度が不十分でも、予定通りに歯が動かず、期間が長引きます。

例外もありますが、使用するマウスピースは1〜2週間ごとに取り替えが必要です。

抜歯が必要

顎のスペースを確保するために抜歯を行う場合、抜歯後の治癒や歯の移動が必要となることで、全体的な期間も長引きやすくなります。

抜歯が必要なほどの症例にインビザラインを採用するのはまれですが、歯科医師の判断によっては抜歯が必要になることもあるため注意が必要です。

歯並びが複雑

開咬(上下の歯が噛み合わない症例)や叢生(歯同士が重なり合っている症例)など、治療が困難な矯正も、全体的な期間が長引きやすくなります。

複雑な症例にもインビザラインを採用するのはまれですが、歯科医師が可能だと判断することもあるため、打ち合わせの段階で要望を伝えておくと安心です。

マウスピースを破損・紛失

マウスピースを破損したり紛失したりすると、新しいものを作成するまで時間がかかります。

装着が一時的に中断されることで結果的に治療計画自体が遅れる可能性があるため、使用するマウスピースは壊したりなくしたりしないようにしたいところです。

万が一、マウスピースにトラブルが発生した場合は、すぐに歯科医師に連絡しましょう。

インビザラインの期間を短くする方法

インビザラインの期間を短くする方法

インビザラインは、工夫次第で期間を短くすることも可能です。

ここでは、インビザラインの期間を短くする方法について詳しく解説します。

矯正装置の装着時間を守る

インビザラインなどマウスピースを使用する治療では、矯正装置の装着時間を守ることで、治療期間の短縮につながります。

指定された1日の時間(20時間以上)を厳守することで、歯が動きやすくなり、結果的に治療期間が短くなる可能性があります。

矯正装置の取り換え頻度を守る

インビザラインは、矯正装置の取り替え頻度を守ることでも時間短縮になる場合があります。

1〜2週間を目途に交換することで、歯が徐々に動き、かかる時間も短縮されていきます。

経過観察を入念に行う

矯正治療にとって、経過観察を入念に行うことは非常に重要です。

歯の動きに問題ないかを定期的にチェックし、必要があれば早期に対処することで、当初の予定通りに治療を進めていけます。

なお、口腔内疾患などのトラブルは歯の移動に影響を与えることがあるため、歯周病や虫歯などにならないようケアの徹底も求められるでしょう。

口腔内をいつも清潔に保つ

口腔内をいつも清潔に保つことは、矯正治療の中断を避けるうえで欠かせません。

デンタルフロスやフッ素入りの歯磨き粉を使用するのはもちろん、必要に応じて歯科衛生士によるブラッシング指導も受けておくと、口内の健康維持につながります。

間食を避けるといった生活習慣にも、注意が必要です。

定期的に通院する

インビザラインの期間を正常通りもしくは短縮するには、定期的な通院が重要です。

歯科医師の指示通りに通院することで、歯の移動状況を正確に把握でき、必要に応じて早期対応が可能となります。

通院が億劫になり途中で途絶えると、歯科医師が想定していない歯の動き方をしてしまうこともあるため、必ず指定された日の通院が求められるでしょう。

光加速矯正装置を使用する

光加速矯正装置を使用することで、治療期間の短縮につながることがあります。

光加速矯正装置とは、近赤外線を照射して歯周組織の細胞(ミトコンドリア)を活性化させ、骨代謝を促進することで、矯正治療における歯の移動速度を上げる装置です。

移動速度が上がるため、結果的に治療期間の短縮につながるとされています。

痛みの軽減も期待できるなど、他の点でも優秀です。

他の矯正治療を併用する

症例によっては他の矯正治療を併用することで、歯の移動を効率化できるケースがあります。

組み合わせに関しては歯科医師の専門的な判断が必要ですが、相性の良い方法が見つかれば、より効率的に治療を進めやすくなる可能性もゼロではありません。

治療の途中で他の方法に変更することは滅多にありませんが、歯の動きが悪い場合は歯科医師の判断で柔軟に対応するケースもあります。

インビザラインの保定期間

インビザラインの保定期間

インビザラインの矯正治療が終了した後、歯はすぐに定着するわけではありません。

保定期間は通常1〜2年が目安ですが、症例によっては長期間の装着が必要なこともあります。特に歯を数本分動かしたケースや抜歯を伴ったケースでは、後戻りのリスクがあるため、短期間の保定では不十分です。

歯を支える骨や歯茎の組織が安定するまでには時間がかかるため、保定期間を設けて後戻りの防止が必要です。期間中はリテーナーと呼ばれる保定装置を装着し、歯並びを固定します。

なお、リテーナーには取り外し可能なマウスピース型だけでなく、歯の裏側に接着する固定式もあるため、担当の歯科医師に相談すると良いでしょう。

リテーナーの装着時間や取り扱いについては、担当医の指示に必ず従いましょう。

まとめ

インビザラインは、簡単に取り外し可能で目立ちにくい矯正治療ですが、治療期間には個人差があります。

正しい装着時間や交換頻度を守らないと思い通りの結果を得にくいため、計画通りに進めるには歯科医師との連携と毎日の自己管理が重要です。

また、矯正後の保定期間も含めた将来的な視点でのサポートも欠かせません。

なお、名古屋駅すぐの名駅歯科クリニック・矯正歯科では、精密な検査に基づいた治療計画をご提案し、患者さま一人ひとりに合ったインビザライン治療を提供しています。

通いやすい立地と充実したアフターケアにより、安心して治療に臨んでいただけるよう配慮しておりますので、インビザライン治療をご検討の方はお気軽にご相談ください。

名駅歯科クリニックのインビザラインについて

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2025.06.25更新

インビザラインで出っ歯は治る?治療の流れ・治らない症例・メリット・デメリット

出っ歯がコンプレックスの人にとって、透明で目立ちにくいとされている矯正方法のインビザラインは魅力的な選択肢の一つです。

しかし、すべての出っ歯がインビザラインで治るわけではありません。

この記事では、インビザラインとはどのようなものなのかをはじめ、出っ歯のタイプ、インビザラインで出っ歯は治るか、治らない症例、治療の流れ、メリット、デメリットについてご紹介します。

名駅歯科クリニックのインビザラインについて

インビザラインとは?

インビザラインとは?

インビザラインとは、透明なマウスピース型矯正装置を使用した歯列矯正システムです。

ここでは、インビザラインとはどのようなものなのかについて詳しく解説します。

患者の歯の形に合わせて作る矯正装置

インビザラインは、患者の歯の形に合わせて作る矯正装置です。

患者ごとにカスタムメイドされるのが他の矯正治療との違いで、精密なスキャンによって口腔内のデータを取得し、アライナーと呼ばれる一連のマウスピースを製作します。

これにより、計画的かつ高精度な歯の移動が可能となるため、軽度の出っ歯であれば治療できる可能性があります。

一方、重度の出っ歯には対応できない場合もあるため、注意が必要です。

透明なマウスピース型を使用

インビザラインは、透明なマウスピース型を使用します。別名、アライナーと呼ばれるそれらの矯正装置は、透明な医療用プラスチックでできており、見た目が自然です。

従来のブラケット矯正やワイヤー矯正と比べ、装置が目立たないよう設計されているため、社会生活に支障をきたしにくいのが魅力といえるでしょう。

取り外しも可能なため、会話や食事、歯磨きなどがしやすいのも魅力です。人目を気にせず歯列矯正したい人にとっても、魅力的な選択肢の一つとなります。

出っ歯のタイプとは?

出っ歯のタイプとは?

出っ歯には、いくつかのタイプがあり、それぞれ適切な治療法を選ぶことが重要です。

ここでは、出っ歯のタイプについて詳しく解説します。

骨格性上顎前突:骨格に問題のある出っ歯

骨格性上顎前突は、骨格に問題のある出っ歯です。

上顎の骨が過度に前方に成長しているケースで、骨格自体に問題があるため、マウスピース矯正だけでは不十分なことがあり、外科的処置が必要となる可能性があります。

歯槽性上顎前突:歯並びに問題のある出っ歯

歯槽性上顎前突は、歯並びに問題のある出っ歯です。

上顎の歯が前方に傾いて生えているケースで、歯並びに問題がある症例ですが、位置を戻すだけで治せる場合もあり、マウスピース矯正が適用しやすいとされています。

症例が複数混合している出っ歯

症例によっては、骨格性と歯槽性の上顎前突が複数混合しているケースもあります。複数の症例が混合している症例では、精密検査による診断と複合的な治療アプローチが必要です。

インビザラインなどのマウスピース矯正では対応できない症例もあるため、まずは矯正治療の実績が豊富な歯科医院に相談するのが良いでしょう。

治療の内容や方針に不安がある人は、矯正治療の認定医もしくは専門医が在籍している歯科医院を選びましょう。

インビザラインで出っ歯は治る?

インビザラインで出っ歯は治る?

インビザラインで出っ歯を治療することは一部の症例に限り可能ですが、極度に口腔内が悪化している症例や複雑な要素が絡み合っている症例は困難です。

ここでは、インビザラインで出っ歯は治るかについて詳しく解説します。

インビザラインで治りやすいタイプの出っ歯

歯槽性の軽度〜中等度の出っ歯は、インビザラインでの改善が期待できます。

  • 軽度から中等度の歯槽性上顎前突

歯槽性上顎前突は、歯の位置や傾きを矯正する目的において、アライナーが効果を発揮しやすい症例の一つです。

インビザラインで治りにくいタイプの出っ歯

骨格性の重度の出っ歯は、インビザライン単独では対応が困難です。

  • 骨格性上顎前突

骨格性上顎前突は、骨を全体的に治療する必要があり、アンカースクリュー(顎の骨に埋め込むチタン製のネジ)を併用したり、外科的処置の検討が必要だったりします。

インビザラインで出っ歯が治らない症例

インビザラインで出っ歯が治らない症例

インビザラインで出っ歯が治らない症例としては、以下が主です。

  • 噛み合わせの改善が求められるケース
  • 歯並びが非常に複雑になっているケース

一般的に、噛み合わせの改善が求められるケースや歯並びが非常に複雑になっているケースでは、抜歯を含めた矯正治療が必要となるため、インビザラインだけでは対応できません。

他にも、患者自身がアライナーの装着を怠った場合や、歯周病・虫歯が残っている場合には矯正治療自体が行えないこともあります。

以上の症例に対応するためには、少なくとも適切な診断と治療のみならず、継続的な保守点検とメンテナンスが必要となるでしょう。

名駅歯科クリニックのインビザラインについて

インビザラインでの出っ歯治療の流れ

インビザラインでの出っ歯治療の流れ

インビザラインで初めて出っ歯を治療する場合、流れを知っておくと理解しやすいです。

ここでは、インビザラインでの出っ歯治療の流れについて詳しく解説します。

STEP1.カウンセリング

まずは、歯科医師とのカウンセリングを行います。

カウンセリングでは、患者の希望をヒアリングし、インビザラインが適応できるかどうかを検討する他、外科的処置が必要かどうかも判断するのが一般的です。

何か疑問がある人は、カウンセリングの段階で質問しておきましょう。

STEP2.口腔内の写真撮影

諸々の説明を受けたら、口腔内の写真撮影を行います。

正確な診断や治療を行うためにも、顔貌や歯列の写真を撮影することが重要です。

写真を撮影しておくことで外見的な変化も含めた治療計画が立てやすくなり、より精密な矯正が行えるようになります。治療前と治療後の変化を知る意味でも、写真撮影は必須です。

STEP3.歯型データの取得

必要に応じて、歯型データの取得を行います。

インビザラインはマウスピース型のアライナーを製作しなければいけないため、口腔内スキャナーを駆使して精密な3Dデータを取得するのが一般的です。

従来はシリコン印象材を使用していましたが、最近ではスキャナーによる快適かつ迅速なデータ取得が可能となっているため、歯科医院ごとのスキャン方法を確認しておきましょう。

STEP4.治療シミュレーション

場合によっては、治療シミュレーションも行います。

インビザラインでも他の矯正治療でも、専用のソフトウェアで歯の移動をシミュレーションするのが一般的で、治療前後の変化を視覚的に確認することが可能です。

最終的にどのような歯並びになるのかを事前に把握できるため、治療のモチベーションにもつながりやすいでしょう。

STEP5.適宜調整しつつ矯正

インビザラインでは、2週間ごとにマウスピースを交換し、適宜調整しつつ矯正します。

段階的に歯を移動させていくため、経過観察として1〜2ヶ月に一度の通院が必要です。

STEP6.メンテナンス

出っ歯の歯列矯正に限らず、矯正完了後も定期的なメンテナンスが求められます。

インビザラインなどの矯正治療は数ヶ月単位の保守点検が重要で、移動させた歯が後戻りしないようリテーナーと呼ばれる保定装置の使用が必須です。

保定期間は1年以上を目安に行うのが理想とされるため、矯正治療自体は短期間で終わっても保定に長期間必要となることを理解しておく必要があるでしょう。

インビザライン以外の治療方法

インビザライン以外の治療方法

インビザライン以外の治療方法としては、以下のようなものがあります。

  • アンカースクリュー
  • 外科手術
  • バイオネーター
  • ヘッドギア

以上のように、複数の治療方法から選択することが可能です。

例えば、前述したアンカースクリューは、チタン製のネジを顎骨に埋入して固定源として使用する方法として知られ、インビザラインとの併用で歯を効率的に動かすことができます。

比較的矯正治療が困難な症例の場合は、外科手術を行う方法がスタンダードです。

他には、バイオネーター(下顎の成長を促進して咬合のバランスを整える装置)やヘッドギア(上顎の前方への成長を抑制する装置)を使用する方法もあります。

選択する治療方法によっては、矯正中の見た目に影響を与える場合があるため、使用する装置については歯科医師と相談しながら決めましょう。

しかし、歯科医院によって取り扱っている装置が異なるため、注意が必要です。

インビザラインのメリット

インビザラインのメリット

インビザラインで出っ歯を治療する場合、どのようなメリットがあるか知っておきたいところです。ここでは、インビザラインのメリットについて詳しく解説します。

矯正装置が目立ちにくい

インビザラインは透明な素材を使用するため、矯正装置が目立ちにくいのがメリットです。

会社や学校でも目立たずに過ごせるため、見た目を気にする人に適しています。

仕上がりを3D写真で確認できる

仕上がりを3D写真で確認できるのも、インビザラインのメリットといえます。

カウンセリングや説明の段階で治療のゴールをシミュレーションできるため、おおよその仕上がりを予測しながら治療に挑むことが可能です。

取り外し可能で清潔に保てる

他の矯正装置と比べてインビザラインは取り外し可能なため、比較的清潔に保てます。

会話や食事、歯磨きもしやすく、歯周病や虫歯のリスクも軽減しやすいのがメリットです。

他の矯正より痛みを感じにくい

ブラケットやワイヤーなどの金属を使用しないインビザラインは、他の矯正よりも痛みを感じにくいとされています。

口腔内の粘膜や歯茎に与える負担が抑えやすいのも、メリットの一つです。

インビザラインのデメリット

インビザラインのデメリット

インビザラインで出っ歯を治療する場合、デメリットについてもある程度熟知しておきたいところです。ここでは、インビザラインのデメリットについて詳しく解説します。

一部治せない症例がある

インビザラインは、マウスピース矯正として軽度〜中等度の症例に対応できますが、重度の症例など一部治せない症例があります。

これに関してはデメリットというよりは装置ごとの相性の問題ですが、仮に対応できない症例だった場合は他の矯正方法との併用を考えなければいけません。

症例によっては外科的処置が必要となる可能性もあるため、担当医との話し合いが重要です。

そのため、カウンセリングの段階でどのような選択肢があるのか説明を受けておくと良いでしょう。

歯周病や虫歯があると治療できない

歯周病や虫歯があると、インビザラインを含めた矯正治療ができないことがあります。口腔内の健康状態が悪化している人は、まず治療を優先することが重要です。

矯正を適切に行うためにも、口腔内は常に健康に保つ必要があるでしょう。

治療完了まで時間がかかることがある

インビザラインの治療期間は症例によって異なり、数ヶ月で終わることもあれば3年ほど要することもあります。具体的な装置別の治療期間は、以下の通りです。

  • インビザライン・ライト:3ヶ月~半年程度
  • インビザライン・ファースト(小児用):6ヶ月~1年半程度
  • インビザライン・フル:1年半~2年程度

以上はあくまでも目安ですが、使用するインビザラインの種類によっても異なります。

加えて、矯正治療ではリテーナーによる保定期間もあるため、完全に治療を完了するまでには数年単位の時間がかかると考えておきましょう。

具体的にどれくらいの期間がかかるか、おおよその目安は担当の歯科医師に要確認です。

破損や紛失をすることがある

インビザラインは、ブラケットやワイヤーと違って取り外し可能で会話や食事、歯磨きなどがしやすい一方、破損や紛失することがあります。

出先で取り外し、忘れてくるというケースも珍しくありません。

仮に破損や紛失が発生した場合、マウスピースの再製作が必要となるため、壊したりなくしたりしないよう専用のケースに入れるなどの予防対策が必要です。

まとめ

インビザラインは、取り外しが可能で目立ちにくい矯正方法としてよく選ばれています。

しかし、歯槽性の出っ歯に対しては効果が期待できますが、骨格性の出っ歯に対しては他の治療法との併用や別の選択肢が必要となることもあるため、注意が必要です。

まずは、正確な診断を受け、最適な治療法を知ることが欠かせません。

なお、名駅歯科クリニック・矯正歯科では噛み合わせや歯並びに関する無料カウンセリングを実施しており、精密な検査とともに患者さま一人ひとりに合わせた治療計画をご提案しています。

出っ歯にも対応できるため、まずはお気軽にご相談いただけると幸いです。

名駅歯科クリニックのインビザラインについて

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2025.05.25更新

矯正歯科の選び方!歯並び治療を受ける場合の確認事項・共有しておくことを解説

矯正歯科の選定は、治療の質や将来的な結果に大きく影響するため、慎重な判断が求められます。

しかし、「何を基準に選べばよいのか」「どのような点に注意すべきか」迷われる方も少なくありません。

この記事では、矯正歯科の基本的な役割から失敗しない選び方、治療を円滑に進めるために医師と共有しておきたい内容までわかりやすく解説します。

名駅歯科クリニックの歯科治療について

矯正歯科とは

矯正歯科とは

矯正歯科は、噛み合わせや歯並びの不正を機能的かつ審美的に改善するための歯科医院です。

ここでは、矯正歯科とはどのような歯科医院なのかについて詳しく解説します。

一部もしくは全体の歯列を治す歯医者

矯正歯科は、一部もしくは全体の歯列を治す歯医者のことです。

部分的な治療(前歯のみ等)から、全体的な不正咬合(開咬・がたつき・反対咬合など)の治療まで幅広く対応している歯科医院として知られています。

一般的に部分矯正は軽度なケースに限られますが、全体矯正は重度のケースを含めより包括的な治療計画で進めていくのが特徴です。

まずは、患者さま自身がどちらの治療が必要かを判断し、選ぶことが求められます。

一般歯科や審美歯科との違い

矯正歯科は、一般歯科や審美歯科とは違う分野です。

主な違いについては、以下のようになっています。

  • 一般歯科:歯周病や虫歯の治療に対応している歯科医院
  • 審美歯科:被せ物やホワイトニングなど外見重視の治療に対応している歯科医院

矯正歯科でもまれに歯周病や虫歯の治療を行ったり、被せ物やホワイトニングを行ったりしますが、機能性と審美性の両面から対応するのが特徴といえるでしょう。

具体的には、咀嚼力や見た目を総合的に改善するのが矯正歯科の役目です。

症例によって相談する歯科医院が違うため、注意が必要となります。

矯正歯科の選び方

矯正歯科の選び方

矯正歯科は、アクセス面やケア体制だけでなく、専門性や利便性などの観点から総合的に評価することが重要です。

ここでは、矯正歯科の選び方について詳しく解説します。

アクセスしやすい立地か

矯正歯科は、何度も通院する必要があるため、アクセスしやすい立地かどうかが重要です。

駅近であったり駐車場完備であったりと、通いやすいかどうかが重要となります。

交通機関の使用を検討している人は駅から徒歩で通えるか、自動車やバイクを持っている人は駐車場があるかをそれぞれ確認しておきましょう。

アフターケアが充実しているか

歯科医院は、アフターケアが充実しているかどうかで選ぶのもよいでしょう。

定期的なクリーニングや保定装置の調整など、矯正歯科は術後の管理体制が整っているかどうかが重要です。ケア体制が万全か、一度じっくりと検討してから選ぶことが求められます。

具体的なアフターケアの内容については、公式ホームページを確認するのが望ましいです。

もし公式ホームページを見てもわからない場合は、直接問い合わせることを推奨します。

矯正装置の選択肢がいくつかあるか

矯正装置の選択肢がいくつかあるかどうかも、矯正歯科選びでは欠かせません。

単に矯正装置とはいっても、装置が目立ちにくいマウスピース矯正の他、着実に歯を動かすことが期待できるブラケット矯正やワイヤー矯正があります。

どの矯正装置に対応しているかは矯正歯科ごとに違うため、先に確認しておくと安心です。

なお、装置ごとのメリット・デメリットについてはインターネットの記事で調べるだけでも十分ですが、担当の歯科医師にも直接聞いてみると良いでしょう。

疑問点は必要に応じて事前に質問し、解消しておきましょう。

クリニックの清掃が行き届いているか

院内感染防止の観点から、クリニックの清掃が行き届いているかどうかも重要です。

器具の消毒や滅菌をはじめ、診療台や待合室に清潔感があるかどうかは、今後の通院のモチベーションにも直結するでしょう。

機材を含めユニットが清潔かどうかを一つの判断基準とすると、より安心して選べます。

コミュニケーションが取りやすいか

矯正歯科は、コミュニケーションが取りやすいかどうかも見て判断したいところです。

専門的な用語が並ぶ歯列矯正では、よくわからない単語も度々出てきますが、丁寧に説明してくれるところであれば不安を感じずに治療に専念できます。

患者さまの要望に対して柔軟に対応してくれる姿勢があれば、快適に治療を受けられるでしょう。

歯科医師・歯科衛生士が常勤しているか

歯科医師や歯科衛生士が常駐しているかどうかも、矯正歯科選びでは重要です。

担当医が頻繁に変わるところは治療の一貫性が損なわれる可能性があるため、同じ歯科医師が常に勤務しているかどうかを確認しておくことが求められます。

また、歯列矯正では装置の調整だけでなくブラッシングやメンテナンスも重要となるため、頼りになる歯科衛生士が在籍しているかどうかも確認しておきたいところです。

歯列矯正に精通した歯科医師と歯科衛生士のいる歯科医院であれば、より安定した治療を受けられます。

治療の計画・方法が明確か

治療期間をはじめ導入装置や抜歯本数、来院頻度など治療の計画や方法が明確かどうかも矯正歯科選びでは欠かせない要素といえるでしょう。

本来、治療の計画や方法についてはカウンセリングの段階で明確にされますが、歯科医院によっては曖昧なままの可能性もあります。

最近では丁寧な説明を行ってくれるところがほとんどですが、すべての歯科医院がそうとは限らないため、注意が必要です。

費用の説明が十分か

費用の説明が十分かどうかも、矯正歯科選びでは欠かせない要素の一つです。

矯正歯科は、特定の疾患(口唇裂・口蓋裂等)を除き原則として自由診療であり、保険適用外のケースが一般的です。総額がいくらになるのかについては、必ず確認しておきましょう。装置ごとの費用の違い、治療以外にかかる追加費用についても確認しておくと安心でしょう。

なお、支払い方法には何があるか、デンタルローンが活用できるか、分割払いが利用できるかなども確認しておくことが求められます。

評判が良好か

評判の良し悪しについては個人的な見解が含まれるため、参考程度にとどめておきたいところですが、他の人が実際に利用してどう感じたのかについては非常に参考になります。

歯科医院によって、評判が良いところと悪いところの両方があるため、具体的にどのような意見があるのかを調べておくのが理想です。

名駅歯科クリニックの歯科治療について

矯正歯科選びでの確認事項

矯正歯科選びでの確認事項

矯正歯科を選ぶ場合、確認事項についても把握しておくと安心です。

ここでは、矯正歯科選びでの確認事項について詳しく解説します。

契約書や診断書がもらえるか

初診時や治療開始前に、契約書や診断書を文書で提出する歯科医院は同意の透明性が確保されており、比較的安心といえるでしょう。

逆に、最低限の書面しか出していないところはトラブルになった際に厄介です。

歯列矯正は、何十万円〜100万円ほどのお金が動く契約となるため、特に金銭面については具体的な書類で残しておくことが求められるでしょう。

追加料金が含まれているか

治療費に追加料金が含まれているかどうかも、事前に確認しておきましょう。

矯正装置の調整料、保定装置の代金、保険外検査の有無により追加料金が発生する可能性もあるため、事前に見積もりをよく確認しておくことが推奨されます。

歯周病や虫歯の治療で追加費用がかかることもあるため、総額いくらかかるのかを確認するのが望ましいです。

不要な検査をしないか

あまりない例ではありますが、咬合分析やパノラマX線などの必要な検査以外に、不要な検査をおすすめしてくる歯科医院には要注意です。

もちろん、無駄な検査を行う歯科医院は滅多にありませんが、ゼロとは言い切れません。

本当に必要のある検査なのかについては、ヒアリングの段階で担当医に確認しましょう。

待ち時間がどれくらいか

歯医者の待ち時間が長すぎると、身体的にも精神的にも負担がかかります。

そのため、待ち時間が平均してどれくらいなのか事前に確認しておくと良いでしょう。

完全予約制の歯科医院であれば、待ち時間を短縮できます。

矯正治療で医師と共有しておくこと

矯正治療で医師と共有しておくこと

歯医者の担当医とは、事前にある程度の情報を共有しておくと治療がスムーズです。

ここでは、矯正治療で医師と共有することについて詳しく解説します。

気になっている箇所について

矯正歯科では、まず気になっている箇所について共有しておきましょう。

顎が左右非対称である、噛み合わせに不正がある、前歯に隙間があるなど、気になっている箇所を具体的に伝えることで治療プランの精度が向上します。

過去に特殊な治療を受けた場合は、その旨も伝えておくとより安心です。

治療にかけられる予算について

矯正歯科はまとまった予算が必要となるため、治療にかけられる予算についても共有しておくと良いでしょう。

歯科医院によっては、予算に合わせて選べるよう複数の矯正装置を提供していることがあります。また、分割払いに対応しているところもあるため、事前に相談しておくことで無理なく治療を受けられます。

通院できる日時について

学生は学校、社会人は会社の予定によって通院できないケースがあるため、通院できる日時についても共有しておくことが重要です。

具体的な時間帯や日付の希望を伝えておけば、通院スケジュールを調整できます。

目指す歯並びについて

咬合を安定させたい、自然な笑顔を取り戻したい、前歯の中心線を合わせたいといった目指す歯並びについて共有しておくことも重要です。

具体的なイメージ写真などを見せておけば、担当医も理解しやすくなります。

リスクについて

歯列矯正は、矯正歯科で行われている治療の一つですが、リスクがまったくないわけではないため、事前に共有しておくことが求められます。

例えば、後戻りする可能性や痛みが発生する可能性など、具体的なリスクについて聞いておくことで患者さま自身の冷静な判断が可能です。

もちろん、歯医者は患者さまが納得してから治療を進める決まりとなっているため、許可なく進めることはありませんが、気になる点がある場合は事前に相談しておくと良いでしょう。

まずは、信頼できそうな歯医者に相談するところから始めましょう。

まとめ

矯正歯科を選ぶ場合は、アクセス面やケア体制だけでなく、専門性や利便性などの観点から総合的に評価することが重要です。

選び方に正解も不正解もありませんが、当記事でまとめた内容を参考にしながら判断することで自身に合った歯医者を選びやすくなります。

なお、名古屋駅から徒歩すぐの名駅歯科クリニック・矯正歯科では、矯正歯科の専門的な技術と知識を備えた認定医が常勤し、患者さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を提供しています。

当院は通いやすい立地と清潔感のある院内環境、複数の装置選択肢、透明性のある治療に力を入れているため、初めて矯正治療を検討している方もご相談いただけると幸いです。

名駅歯科クリニックの歯科治療について

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2025.04.25更新

前歯だけ矯正とは?種類・適応できる症例・できない症例・メリット・デメリットを解説

前歯の見た目だけ整えたい人にとって、前歯だけの部分矯正は無駄を省ける選択肢の一つです。

しかし、部分矯正は全体矯正にはないメリットがある一方で、デメリットがないわけではないため、利点と欠点の両方を知っておくことが重要となるでしょう。

この記事では、前歯だけ矯正の概要、種類、適応・非適応の症例、メリット・デメリットについて詳しく解説します。

名駅歯科クリニックの歯科治療について

前歯だけ矯正とは?

 前歯だけ矯正とは?

前歯だけ矯正は、全体矯正ではなく部分矯正の一つで、文字通り前歯の一部分だけを対象に行う矯正治療のことです。

ここでは、前歯だけ矯正がどのようなものなのかについて詳しく解説します。

一部の前歯のみを治療する歯列矯正

前歯だけ矯正とは、一部の前歯のみを治療する歯列矯正を指します。

本来、歯並びを治す場合は歯全体を整えていく全体矯正が一般的ですが、最近では一部の歯に限定して治療を行う部分矯正も可能です。

具体的には、上下の前歯(主に左の犬歯から右の犬歯までの6本前後)に限定して歯並びを整えるといったことができます。

部分矯正は全体矯正と比べて装置が限定的で、治療期間も短縮できることから、見た目の改善を希望する人にとって有力な選択肢の一つとなるでしょう。

噛み合わせなどの機能性よりも審美性に重点を置いた治療が、前歯だけ矯正です。

奥歯が正常に噛み合っていることが必要

前歯だけ矯正を行うためには、奥歯が正常に噛み合っていることが必要です。

前歯だけ矯正は奥歯の噛み合わせが安定していることが前提であり、咬合に問題がある場合、前歯の移動によって全体のバランスが崩れる可能性があり、部分的な矯正が適応とならないこともあります。

部分矯正と全体矯正の違い

部分矯正と全体矯正の違いは、以下の通りです。

  • 部分矯正:前歯の一部分だけを動かす歯列矯正
  • 全体矯正:上下左右の歯すべてを動かす歯列矯正

部分矯正は、治療対象を限定することで期間や費用を抑えられるのが特徴で、全体矯正は、すべての歯を動かすことで咬合の改善が期待できるのが特徴となっています。

治療方法に違いはありますが、どちらも歯並びを整えることを目的としています。

なお、どちらの治療方法が適しているかは、歯科医師の具体的な診査診断が必要となるため、まずは歯並び治療の実績が豊富な歯科医院に相談してみましょう。

多くの歯科医院では、初回カウンセリングや治療方針の説明を無料で提供している場合がありますが、詳細を事前に確認しておくことをおすすめします。

前歯だけ矯正の種類

前歯だけ矯正の種類

前歯だけ矯正に使用される方法としては、裏側矯正(リンガル矯正)・表側矯正(ブラケット・ワイヤー矯正)・マウスピース矯正の3種類が主です。

ここでは、前歯だけ矯正の種類について詳しく解説します。

裏側矯正(リンガル矯正)

裏側矯正は、別名でリンガル矯正と呼ばれる矯正方法の一つで、歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かしていくのが一般的です。

装置が外から見えにくいため、見た目を重視する人によく選ばれます。

一方、治療には専門的な技術と知識が求められる他、人によっては滑舌や発音に違和感を抱くこともあるため、よく相談したうえでの判断が求められるでしょう。

表側矯正(ブラケット・ワイヤー矯正)

表側矯正は、別名でブラケット矯正やワイヤー矯正と呼ばれる矯正方法の一つで、歯の表側にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かすのが一般的です。

ある程度治療の自由度があり、装置の調整もしやすいため、複雑な咬合にも対応できます。

一部では目立つのが嫌という意見もありますが、最近では白や透明の目立ちにくい矯正装置も選べるようになっているため、まずは歯科医師とよく相談して判断しましょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置で前歯の位置を徐々に動かしていく矯正方法です。

他の装置と比べて違和感を覚えることがあまりなく、食事や歯磨きの際に取り外しが可能なため、生活への影響を抑えられるのが特徴です。

しかし、装着時間を守らないと効果が得られなくなるため、使用する人自身の自己管理が重要です。また、マウスピースをなくすと治療の期間・費用両方に影響が出るため、徹底して管理する必要があります。

歯科医院によっては、マウスピースを紛失した場合、自己負担で再び購入が必要となる場合があるため、十分に注意しなければいけません。

前歯だけ矯正が適応できる症例

前歯だけ矯正が適応できる症例

前歯だけ矯正が適応となるのは、主に軽度〜中等度の歯並びの不正です。

ここでは、前歯だけ矯正が適応できる症例について詳しく解説します。

一部の傾いた歯や捻じれた歯

一部の傾いた歯や捻じれた歯は、全体矯正を行わずとも部分矯正で整えることが可能です。

親知らずに圧迫されている、外部から衝撃を受けたなど、何らかの理由で一部の歯が傾いたり捻じれたりした場合も、前歯だけ矯正が適応できます。

開咬(オープンバイト)

上下の前歯が噛み合わず隙間ができている開咬(オープンバイト)などの症例も、前歯だけ矯正による改善が期待できます。

重度の症例は治療できないケースがありますが、軽度であれば前歯だけ矯正で治療可能です。

矯正後に後戻りした歯

矯正後に後戻りした歯も、前歯だけ矯正が適応できるでしょう。

例えば、過去に矯正治療を受けた人で、保定装置の使用不足などにより再び歯並びが乱れた場合には、部分的な再矯正が有効とされています。

特に、前歯は後戻りしやすいため、徹底した保定が重要です。

軽度の乱杭歯

軽度の乱杭歯も、前歯だけ矯正が適応可能です。

具体的には、前歯同士が重なって生えているような症例でも、程度が軽度であれば前歯のみの矯正で整列が期待できます。

しかし、スペースの確保が困難な場合はIPR(歯と歯の間をわずかに削る処置)が必要となることもあるため、腕のある歯科医師に相談する必要があるでしょう。

軽度の出っ歯

軽度の出っ歯も、前歯だけ矯正が適応できます。

例えば、前歯がやや前方に突出している軽度の上顎前突では、傾斜角度を調整することで見た目の改善が期待されます。

しかし、重度の場合は外科的処置が必要となる場合もあるため、まずは歯列矯正の専門医もしくは認定医に相談しましょう。

すきっ歯

空隙歯列、いわゆるすきっ歯も前歯だけ矯正が適応できるでしょう。

前歯の隙間がコンプレックスになっている人は珍しくありませんが、単に隙間が空いているだけであれば、前歯のみの矯正で十分に改善が期待できます。

マウスピース矯正などでも、治療が可能です。

名駅歯科クリニックの歯科治療について

前歯だけ矯正が適応できない症例

前歯だけ矯正が適応できない症例

主に重度の歯並びの不正の場合、前歯だけ矯正ができない可能性が否めません。まずは、歯科医師による正確な判断が必要です。

ここでは、前歯だけ矯正が適応できない症例について詳しく解説します。

噛み合わせの異常が重度の場合

開咬をはじめ過蓋咬合や交叉咬合といった噛み合わせの異常が重度の場合、前歯だけ矯正では調整できない可能性があるため、全体的な矯正が必要です。

むしろ、咬合のバランスを無視して前歯だけ動かすと、症状が悪化する可能性があります。

もちろん、そうした事態にならないよう、歯科医院では入念なカウンセリングと説明を行っているため、まずは信頼できそうな歯科医院に相談しましょう。

骨格に問題がある場合

顎の形状など、骨格に問題がある場合は矯正治療だけでの改善は期待できません。

顎の発育とバランスも考慮する必要があるため、前歯だけ矯正すれば良いと判断するのではなく、今後どのような歯並びになるのかを予想して対応しなければいけません。

こうした面も含め、複数の歯科医師の意見を参考にするのが良いでしょう。

抜歯が必要な場合

歯並びを整えるために抜歯が必要となるケースでは、全体矯正が前提となり、前歯だけ矯正では適応できない可能性があります。

抜歯を行うと必然的に歯の移動が必要となり、より全体的なコントロールが必要となります。

正確に歯を動かすためには、シミュレーションを重ねながら慎重に判断していくことが求められるため、数々の症例に対応してきた歯科医師から選ぶのが理想です。

必要に応じて、他の歯科医師によるセカンドオピニオンを受けるのも有効です。

前歯だけ矯正のメリット

前歯だけ矯正のメリット

前歯だけ矯正を受ける人は、どのようなメリットがあるか把握しておくと安心です。

ここでは、前歯だけ矯正のメリットについて詳しく解説します。

限られた時間で矯正できる

前歯だけ矯正は、限られた時間で矯正できるのがメリットです。

全体矯正に比べて歯を移動させる距離が限られており、治療期間も3ヶ月〜1年ほどと比較的短期間で完了するのが一般的とされています。

保定には通常の矯正治療と同様に長期間かかることはありますが、治療期間があまり必要ないため、忙しい人やすぐに治したい人に適した方法といえるでしょう。

気になる場所だけ矯正できる

気になる場所だけ矯正できるのも、前歯だけ矯正のメリットです。

前歯の2本だけ、4本だけ、6本だけという具合に気になる場所だけ治療できるため、必要最小限の治療で目的を果たせる可能性があります。

外科的処置など、手術を避けたい人にも好まれやすい方法といえるでしょう。

費用を比較的抑えられる

前歯だけ矯正は治療対象が限られているため、費用を比較的抑えられる傾向があります。

全体矯正では100万円前後の費用がかかるケースが一般的ですが、部分矯正であれば数十万円程度に抑えることが可能(口腔内の健康状態による)です。

なお、歯周病や虫歯などで口内環境が悪化している場合は、治療を行ってから矯正に入るのが一般的なため、注意が必要となるでしょう。

前歯だけ矯正のデメリット

前歯だけ矯正のデメリット

前歯だけ矯正を受ける人は、デメリットについても把握しておきたいところです。

ここでは、前歯だけ矯正のデメリットについて詳しく解説します。

奥歯は矯正できない

前歯だけ矯正は、前歯のみが対象となるため、奥歯の矯正は原則できません。

奥歯の咬合や歯列のバランスが乱れている場合は、部分矯正ではなく全体矯正が必要となるため、前歯だけ矯正を考えている人は一度歯科医師に相談しましょう。

なお、親知らずが歯並びに悪影響を与えている場合、一度抜歯してから治療に入るケースもあるため、治療方針についても一度歯科医師と話し合っておくのが望ましいです。

担当の歯科医師によって治療に対する考え方が異なる場合もあるため、可能であれば複数の歯科医院に相談することを推奨します。

噛み合わせの改善は困難

前歯だけ矯正は、あくまでも審美的な改善が目的で機能的な改善は期待できないため、噛み合わせ全体の治療を求めている人には適していません。

顎関節症の予防や咀嚼力の回復を重視する場合は、全体矯正を検討しましょう。

症例が限定される

前歯だけ矯正はすべての患者に適しているわけではなく、適応症例が限定されます。

まれではありますが、無理に行おうとすると後戻りや咬合異常を引き起こすリスクもゼロではないため、慎重かつ的確な判断が必要です。

もし自分の症例が適応できるのか気になる場合は、矯正治療に対応している歯科医院で一度カウンセリングと説明を受けてみましょう。

専門医や認定医が在籍している歯科医院であれば、より適切な判断ができるでしょう。

まとめ

前歯だけ矯正は、短期間・低コストで気になる歯並びを整えたい方に適した治療方法です。

しかし、前歯だけの矯正はすべての症例に対応できるわけではなく、噛み合わせに異常があったり骨格に問題があったりする場合には、全体矯正が必要になることもあります。

なお、名駅歯科クリニック・矯正歯科では、矯正専門の歯科医師が精密な診断を行い、患者さまのお口の状態とご希望に沿った治療法をご提案しています。

透明なマウスピースや目立ちにくい装置にも対応しており、機能性と審美性を両立した矯正にも対応可能です。

名古屋駅から徒歩圏内の通いやすい立地にあり、初回相談も受け付けているため、前歯の歯並びでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談いただけると幸いです。

名駅歯科クリニックの歯科治療について

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2025.03.25更新

オールオンフォー(All-on-4)の費用の目安とは?高くなりにくい理由・安さで選ぶリスクを解説

オールオンフォー(All-on-4)は、失った歯を取り戻すことのできる先進的なインプラント治療の一つです。

しかし、原則として自由診療で保険適用外となることから、どれくらいの費用がかかるのか気になっている人もいるでしょう。

この記事では、オールオンフォー(All-on-4)の費用の目安、費用が歯科医院ごとに変わる原因、費用を抑える方法などについてご紹介します。

名駅歯科クリニックのオールオン4について

オールオンフォー(All-on-4)の費用の目安とは?

オールオンフォー(All-on-4)の費用の目安とは?

オールオンフォー(All-on-4)は、一般的な歯科医療という観点で見ると高額になりやすいですが、他のインプラント治療を比べると比較的低額です。

ここでは、オールオンフォー(All-on-4)の費用の目安について詳しく解説します。

従来のインプラント治療よりは安価

オールオンフォー(All-on-4)は、4本のインプラントで片顎全体の人工歯を支える治療法で、従来のインプラント治療よりは安価とされています。

厚生労働省「医療機関における自由診療に関する調査」によると、従来のインプラント治療では1本につき30万〜50万円かかり、10本以上必要なケースでは合計費用が500万円を超えることもあるとされています。

一方、オールオンフォー(All-on-4)はインプラントの本数が最少本数で済むため、総額で見ても200万〜400万円で済むことが多いです。少なくとも、従来のインプラント治療よりは安価です。

治療費は歯科医院によって異なるため、事前に見積もりを取得することが重要です。

相場自体は200~400万円と高価

オールオンフォー(All-on-4)の相場自体は、1顎で200〜400万円と一般的な金銭感覚で見ると高価です。

インプラント治療にかかる費用の内訳には、以下のようなものが含まれます(一部別料金)。

  • インプラント体の費用
  • CT検査にかかる費用
  • 手術にかかる費用
  • 人工歯の製作費用
  • 通院にかかる費用

以上の費用は、一般的なオールオンフォー(All-on-4)の治療に含んで計算するのが一般的です。インプラント体や人工歯の費用だけで済むわけではないため、治療を受ける人は十分注意が必要となります。

なお、患者さまの骨の状態によっては移植・造成・補強が必要となり、さらに費用が変動することがあるため、具体的な費用については担当の歯科医師に相談しましょう。

費用は歯科医院ごとに変わる

オールオンフォー(All-on-4)は自由診療で保険適用外となるため、費用は歯科医院ごとに変わります。

使用する材料や設備、さらにはメンテナンスの内容によっても差が出るため、総額でどれくらいの費用がかかるのかを確認しておくことが重要です。

オールオンフォー(All-on-4)の費用が歯科医院ごとに変わる原因

オールオンフォー(All-on-4)の費用が歯科医院ごとに変わる原因

オールオンフォー(All-on-4)は、同じ治療を行う場合でも歯科医院によって費用が変わることがあるため、変動する原因について知っておきたいところです。

ここでは、オールオンフォー(All-on-4)の費用が歯科医院ごとに変わる原因について詳しく解説します。

インプラントの材料費がメーカーで変わるため

インプラントの材料費がメーカーで変わることで、必然的にオールオンフォー(All-on-4)の費用も変わります。

例えば、日本でよく使用されているスイスのノーベル・バイオケア社のインプラントは、信頼性がある一方で相応のコストがかかるのが一般的です。

しかし、逆に比較的リーズナブルとされるあまり聞いたことがないメーカーのものだと、安定性や品質に影響が出る可能性もあるため、注意が必要となるでしょう。

歯科医院ごとに医療設備が異なるため

CT検査やCAD/CAMなどの医療設備の有無も、費用に影響を与える要因です。

これらの医療設備があることで治療の精度が向上し、よりスムーズな手術が期待できるわけですが、最新のものほど維持や導入にかかるコストがかかります。

オールオンフォー(All-on-4)の費用には、そうした治療費も反映されているといえるでしょう。

歯科医院ごとに立地が違うため

都市部や駅近の歯科医院は家賃や人件費がかかるため、郊外の歯科医院と比べてもコストが治療費に反映されやすい傾向にあります。

しかし、アクセス面や通院の利便性を考慮すると、費用差だけで判断するのはリスキーです。

通いやすいところでないと無駄に交通費がかかることになりかねないため、学校帰りや仕事帰りに立ち寄れるようなところを選ぶと良いでしょう。

専門医や認定医が限られるため

専門医や認定医が限られるのも、オールオンフォー(All-on-4)の費用が左右される原因の一つです。

オールオンフォー(All-on-4)を含むインプラント治療は、原則として専門医や認定医などスキルのある歯科医師の対応が求められるため、歯科医院によっては外部から招集している場合があります。

治療の質を保証するためには専門医や認定医の存在が欠かせませんが、その分報酬も必要となり、結果的に費用に反映されやすくなります。

一方、実績のある歯科医師が在籍するところほど、安定した治療を受けることが可能なため、慎重な判断が重要です。

オールオンフォー(All-on-4)の費用が高くなりにくい理由

オールオンフォー(All-on-4)の費用が高くなりにくい理由

オールオンフォー(All-on-4)は、自由診療で保険適用外となるため一般的な歯科医療と比べると費用が高額となりますが、インプラント治療と比較すると費用自体は高くなりにくいです。

ここでは、オールオンフォー(All-on-4)の費用が高くなりにくい理由について詳しく解説します。

顎の骨を有効に活用できるため

オールオンフォー(All-on-4)は、顎の骨を有効に活用できるため、一般的なインプラント治療よりは費用が高くなりにくい傾向にあります。

顎の骨が限られている人でも対応できるよう設計された治療法で、骨のある部分を活かしてインプラントを斜めに埋入するため、骨移植の必要がないケースも少なくありません。

実際、骨の造成や補強も不要なケースが多く、追加手術にかかる費用を一部削減可能です。

治療や通院の回数を抑えられるため

オールオンフォー(All-on-4)は、治療工程が効率化されており、一般的なインプラントと比べて通院回数が抑えられます。結果的に、治療や通院にかかるコストを抑えることが可能です。

もちろん、治療や通院の回数は患者さまだけでなく担当する歯科医師によっても変わってくるため、具体的な回数は人によって変わります。

しかし、長期間の治療が前提となる他のインプラント治療と比べると、オールオンフォー(All-on-4)は比較的短時間での治療が期待できるわけです。

骨に関する手術が原則必要ないため

オールオンフォー(All-on-4)は、骨に関する手術が原則必要ないため、一般的なインプラント治療と比べても費用を抑えられるとされています。

他のインプラント治療では、骨が不足している場合に骨移植や造成が必要となることがありますが、オールオンフォー(All-on-4)はほとんど不要です。

骨の手術は追加の期間と費用がかかるため、間接的なコスト抑制につながるでしょう。

埋入する本数が限られるため

オールオンフォー(All-on-4)は、1顎に4本と埋入する本数が限られています。

結果的に、必要となるインプラント体や人工歯の本数を削減でき、材料費も抑えられるわけです。歯科医院によっては、材料費が浮いた分を費用に反映することで総額を抑えているところもあります。

一方、口内環境が不健康で重度の歯周病や虫歯がある場合は、別途で治療費がかかることがあるため、注意が必要です。

名駅歯科クリニックのオールオン4について

オールオンフォー(All-on-4)の費用を安さだけで選ぶリスク

オールオンフォー(All-on-4)の費用を安さだけで選ぶリスク

オールオンフォー(All-on-4)対応の歯科医院を、費用の安さだけで選ぶのはややリスキーです。

ここでは、オールオンフォー(All-on-4)の費用を安さだけで選ぶリスクについて詳しく解説します。

海外での手術を条件とする場合がある

一部の格安治療プランでは、海外での手術を条件とする場合があります。

オールオンフォー(All-on-4)に対応している歯科医院が限られている日本では、外国での治療を前提としているところもごくまれにあるといわれているため、注意が必要です。

医療制度や言葉の壁により、十分なアフターケアが受けられない可能性もあるため、慎重に検討しましょう。

知らないインプラントを使用される場合がある

歯科医院によっては、あまり知られていないメーカーのインプラントを使用することで費用を抑えているケースもあるため、要注意です。

知名度がない=質が悪いわけではありませんが、よくわからないメーカーのインプラントだと将来的に不具合が発生しても交換部品が手に入らないという事態が想定されます。

まずは、オールオンフォー(All-on-4)のようにある程度知名度があるメーカーのものを選びましょう。

総額がわかりにくく表記されている場合がある

安すぎるインプラントは、総額がわかりにくく表記されていることがあります。

広告やサイトでは〇〇万円からと記載されていても、実際には追加手術などのオプション費用が重なり、想定外の金額になることも珍しくありません。

ゆえに、自由診療で保険適用外のインプラント治療では、正確な見積もりが非常に重要です。

治療を受ける場合は、複数の歯科医院から見積もりを出してもらい、相見積もりを取るようにしておくと良いでしょう。

オールオンフォー(All-on-4)の費用を抑える方法

オールオンフォー(All-on-4)の費用を抑える方法

オールオンフォー(All-on-4)の費用は、工夫次第で一定まで抑えることが可能です。

ここでは、オールオンフォー(All-on-4)の費用を抑える方法について詳しく解説します。

医療費控除を申請する

オールオンフォー(All-on-4)の費用を抑えるには、医療費控除を申請すると良いです。

インプラント治療は、機能性や審美性の回復を目的にしていますが、咀嚼能力の改善も目的とされるため、条件を満たせば医療費控除の対象となる可能性があります。

国税庁「医療費控除の対象となる医療費」でも、以下の文言が記載されています。

  • 医師または歯科医師による診療または治療の対価(ただし、健康診断の費用や医師等に対する謝礼金などは原則として含まれません。)

また、医師等による診療や治療を受けるために直接必要な義手・義足・松葉杖・補聴器の他、義歯や眼鏡などの購入費用に対しても医療費控除を申請することが可能です。

格安といった文言に踊らされない

格安といった文言には、踊らされないようにしましょう。

一見すると格安という文言は魅力的に映りますが、治療の内容や保証の有無をよく確認することを推奨します。場合によっては別途費用がかかることもあるため、見積もりを取ることが望ましいです。

クレジットカードで分割払いする

1回の支払いの負担を軽減したい場合は、クレジットカードで分割払いする方法があります。

最近では、クレジットカードによる分割払いに対応している歯科医院もあるため、無理なく支払えるプランを選択できないか、一度相談してみるのが良いでしょう。

デンタルローンで分割払いする

歯科治療専用のデンタルローンは、一般的なローンよりも金利が抑えられており審査も比較的スムーズなため、利用するのも手です。

場合によっては、複数の金融機関と提携している歯科医院もあるため、ローンを利用できるかどうか一度相談してみましょう。

複数の歯科医院を比較する

自由診療で保険適用外となるインプラント治療は、歯科医院ごとに費用が変わるため、複数の歯科医院を比較するのも良いでしょう。

初診相談やセカンドオピニオンを活用し、複数の歯科医院から見積もりを受けることで、相場が見えてきます。費用だけでなく、カウンセリングや説明が丁寧かどうかも見ておくとより安心です。

保険適用を打診する

オールオンフォー(All-on-4)を含むインプラント治療自体は自由診療であり、保険適用外となりますが、関連する検査や治療の一部は保険が適用されるケースがあるため、一度打診してみましょう。

保険の適用範囲について歯科医師に確認することで、一部の関連治療に保険が適用される可能性があります。

重度の口腔内疾患がある場合は、保険適用で治療してからインプラント治療に入ることも可能なため、オールオンフォー(All-on-4)の利用を含め一度相談しておくと安心です。

まとめ

オールオンフォー(All-on-4)は、高額な治療と思われやすいですが、従来のインプラントと比較して費用対効果が期待できる選択肢です。費用の相場は200万〜400万円ほどで、インプラントの種類だけでなく歯科医院によっても変わります。

しかし、費用だけに注目して選ぶと術後のトラブルや保証の不備などのリスクもあるため、治療内容やサポート体制まで含めて慎重に判断することが求められます。

費用に関しては、医療費控除や分割払いも視野に入れておくと安心です。

なお、名駅歯科クリニック・矯正歯科では、大学病院レベルの医療機器を採用しており、経験豊富な歯科医師が担当します。明確な費用説明と丁寧なカウンセリングを徹底し、患者さま一人ひとりに合ったオールオンフォー(All-on-4)治療を提供しています。

名古屋でオールオンフォー(All-on-4)をご検討中の方は、まずは当院にお問い合わせいただけると幸いです。

名駅歯科クリニックのオールオン4について

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2025.02.25更新

オールオンフォー(All-on-4)とは?構造や仕組み・治療の流れ・メリット・デメリットを解説

オールオンフォー(All-on-4)は、4本のインプラントの本数で全顎の歯を回復させる治療法の一つです。

しかし、オールオンフォー(All-on-4)の特徴や具体的な施術内容を知らない人も多いでしょう。

この記事では、オールオンフォー(All-on-4)とは、構造や仕組み、治療の流れ、メリット、デメリット、おすすめな人についてご紹介します。

名駅歯科クリニックのオールオン4について

オールオンフォー(All-on-4)とは

オールオンフォー(All-on-4)とは

オールオンフォー(All-on-4)とは、片顎につき4本のインプラントを埋入し、その上にすべての人工歯を固定するインプラント治療の一つです。

従来のインプラントでは失った歯の本数分、もしくは相応の数のインプラントを必要とするのが一般的でしたが、オールオンフォー(All-on-4)では本数を最小限に抑え、外科的かつ経済的な負担を大幅に軽減できるのが特徴となっています。

この治療法は、スイスのノーベルバイオケア社とポルトガルのパウロ・マロ氏によって開発され、現在では世界中で導入されています。

日本においても厚生労働省が定める「先進医療」に該当することはありませんが、自由診療を請け負うクリニックで多数提供実績がある治療法です。

インプラント治療に興味がある人は、対応している歯科医院に一度相談してみましょう。

オールオンフォー(All-on-4)の構造や仕組み

オールオンフォー(All-on-4)の構造や仕組み

オールオンフォー(All-on-4)の構造は、4本のインプラントを土台として一体型の人工歯を支える仕組みです。

ここでは、オールオンフォー(All-on-4)の構造や仕組みについて詳しく解説します。

インプラントを顎の骨に埋入する

オールオンフォー(All-on-4)は、インプラントを顎の骨に埋入するのが一般的です。

ここで重要となってくるのが、埋入するインプラントの位置と角度です。一般的に、奥の2本のインプラントは30〜45度に傾斜して埋入され、骨量が比較的豊富な前方部の骨を最大限に活用できるように埋め込みます。

それにより、骨移植などの追加外科手術を避けられる可能性があります。

人工歯でできた装置を取り付ける

オールオンフォー(All-on-4)は、人工歯でできた装置を取り付けるのも特徴の一つです。

インプラント体にアバットメントという中間構造を介し、12本前後の人工歯が連なったブリッジ型の装置を固定します。素材にはレジンやジルコニアが使用されるため、機能性と審美性に加えて耐久性も確保することが可能です。

見た目も自然で、日常生活での違和感も最小限に抑えられます。

骨移植などの治療が必要ない

オールオンフォー(All-on-4)は骨量が少ない方でも適応されることが多く、骨移植や造成といった前処置が不要なケースが一般的です。

持病を抱えている人や年齢を重ねている人にとっても、身体的負担を軽減できる治療法として注目されています。

オールオンフォー(All-on-4)の治療の流れ

オールオンフォー(All-on-4)の治療の流れ

オールオンフォー(All-on-4)によるインプラント治療を考えている人は、流れを知っておきたいところです。

ここでは、オールオンフォー(All-on-4)の治療の流れについて詳しく解説します。

STEP1.カウンセリング

まずは口腔内の状態や全身疾患の有無を確認し、治療の希望をカウンセリングします。

インプラントに精通する歯科医師(専門医や認定医)が今後の計画をはじめ、治療のリスクやメンテナンスの重要性について説明するのが一般的です。

何か気になる点がある場合は、カウンセリングの段階で解決しておきましょう。

STEP2.精密検査

カウンセリングが終わったら、精密検査を行います。

精密検査ではCTスキャンやレントゲンを使用し、顎骨の状態をはじめ、血管や神経の位置を把握するのが一般的です。人によって顎骨の状態はもちろん、血管や神経の位置も違うからこそ精密検査は非常に重要です。

最終的に、収集したデータをもとにシミュレーションを行い、インプラントを埋入する場所を決定します。

STEP3.インプラントの埋入

精密検査が終わったら、インプラントの埋入を行います。

顎骨に対して局所麻酔を行う必要はありますが、手術自体はインプラントを埋め込むだけであるため、時間はさほどかかりません。

手術当日、または翌日に仮歯を固定できる即時荷重も可能です。

STEP4.仮歯の装着

インプラントの埋入が終わったら、仮歯の装着を行います。

使用する装置の種類によって異なりますが、安定性が認められる場合は手術当日に仮歯を固定します。なお、インプラント治療全体では約2〜6ヶ月(他の治療がある場合は約1年)ほど必要ですが、仮歯を入れればいつも通りの会話や食事が可能です。

仮歯によって失われた歯を取り戻せるため、歯がない期間はごくわずかです。

STEP5.型取り

インプラントが骨と結合する期間(約2〜6ヶ月)を経て、最終的な人工歯の製作に入ります。

この段階で精密な型取りを行い、咬み合わせや口内の形状に合った装置を作成するのが一般的です。そのため、担当の歯科医師と具体的な日程を打ち合わせておくと安心です。

なお、歯周病や虫歯がある人は治療を優先させることもあるため、注意が必要となります。

STEP6.人工歯の装着

最後に、完成した人工歯をアバットメントに固定します。

必要に応じて機能性や審美性、耐久性のバランスを確認し、何も問題がなければ終了です。

STEP7.経過観察

インプラント治療は、人工歯を入れて終わりではありません。

インプラント周囲炎などの炎症を引き起こすことがあるため、定期的に経過観察が必要です。セルフケアが適切にできているかの確認も含め、年に数回の通院が求められます。

名駅歯科クリニックのオールオン4について

オールオンフォー(All-on-4)のメリット

オールオンフォー(All-on-4)のメリット

オールオンフォー(All-on-4)を行う前に、どのようなメリットがあるのか知っておきたいところです。

ここでは、オールオンフォー(All-on-4)のメリットについて詳しく解説します。

顎の骨に左右されにくい

オールオンフォー(All-on-4)は、顎の骨に左右されにくいのがメリットです。

限られた骨量でも適応できるため、他のインプラント治療よりも柔軟に対応できます。

滑舌や発音が改善されやすい

滑舌や発音が改善されやすいのも、オールオンフォー(All-on-4)のメリットです。

義歯と違って上顎の口蓋を覆わないため、会話の違和感なく明確に話せるようになります。

歯を失うと滑舌や発音がうまくできず、他の人とのコミュニケーションにも支障が出やすくなるため、インプラント治療を検討するのが良いでしょう。

噛む力が改善されて咀嚼しやすくなる

噛む力が改善されて咀嚼しやすくなるのも、オールオンフォー(All-on-4)のメリットです。

天然歯に近い噛み心地を得られるとされており、食事を楽しみやすくなる場合があります。

歯を失うと噛む力が衰えることにより、全身への影響が出る可能性も指摘されているため、必要に応じてインプラント治療も選択肢の一つとして考えておきましょう。

精神的・肉体的な負担を抑えられる

オールオンフォー(All-on-4)は、精神的・肉体的な負担を抑えられるのもメリットといえるでしょう。

限られた骨量でも適応できることから必然的に手術の回数を抑えられ、治療全体にかかる日数も抑えることが可能です。結果的に、治療のストレスの軽減が期待できます。

術後の痛みが比較的感じにくい

オールオンフォー(All-on-4)は、術後の痛みが比較的感じにくいのもメリットでしょう。

骨量が限られている人でも適応できるため、該当箇所に対して最小限の切開と縫合で済み、回復もスムーズです。痛みの感じ方には個人差がありますが、比較的軽度で済むケースもあります。

人工歯が外れにくい

オールオンフォー(All-on-4)に限らず、インプラント治療は顎骨に直接埋め込むため人工歯が外れにくいとされています。

入れ歯のように着脱できるわけではありませんが、逆にこすれたりずれたりすることがあまりないため、快適に使用することが可能です。

治療の期間を短縮できる

オールオンフォー(All-on-4)は、即日仮歯装着により、治療期間を短縮できます。

完全に歯がない期間というのはほとんどないため、すぐに歯が必要な人も快適です。

治療の費用を軽減できる

オールオンフォー(All-on-4)は、インプラントの本数を抑えることで、治療費用も軽減できます。

支払い総額も他のインプラントより抑えられるため、予算が限られている人も安心です。

骨の吸収が起こりにくい

骨の吸収が起こりにくいのも、インプラント治療のメリットといえるでしょう。

骨吸収とは、骨を構成する成分が破骨細胞によって吸収される現象のことです。

本来、歯を失うと骨吸収が起こりやすくなるといわれているのですが、顎骨にインプラントを埋め込むとインプラントが骨に適度な刺激を与えることで、義歯よりも骨吸収が起こりにくくなるとされています。

見た目が整う

単純に、インプラント治療は見た目が整うのもメリットです。

失われた歯を取り戻せるため、笑顔に自信が持てるようになる人もいます。

オールオンフォー(All-on-4)のデメリット

オールオンフォー(All-on-4)のデメリット

オールオンフォー(All-on-4)を行う前に、どのようなデメリットがあるのかも知っておきたいところです。

ここでは、オールオンフォー(All-on-4)のデメリットについて詳しく解説します。

健康状態によっては治療できない

オールオンフォー(All-on-4)は、健康状態によっては治療できないのがデメリットです。

重度の歯周病や虫歯があっても歯を抜いて治療できますが、心疾患や糖尿病がある人は外科手術自体が制限されることがあるため、治療できない場合があります。

治療の可否については、歯科医師に判断を仰ぎましょう。

一方、口内環境が健康な人であればスムーズに治療を受けられるため、普段から丁寧なブラッシングを心がけておくと良いでしょう。

治療できる歯科医院が限られる

治療できる歯科医院が限られるのも、オールオンフォー(All-on-4)のデメリットです。

オールオンフォー(All-on-4)のように専門的な技術と知識が求められるインプラント治療は、すべての歯科医院で提供されているわけではありません。

提供していたとしても、実績によって仕上がりが変わることもあるため、腕の良い歯科医師がいるところを見つける必要があります。

一方、専門医や認定医のいる歯科医院であれば、素早い治療が可能となるでしょう。

保険が適用されない

オールオンフォー(All-on-4)に限らず、インプラント治療は保険が適用されません。

自由診療で治療費が自己負担となるため、慎重な判断が望ましいです。しかし、医療費控除の対象になる可能性もあるため、一度支払い総額を見積もりしてもらうことを推奨します。

歯科医院によってはデンタルローンや分割払いに対応しているところもあるため、支払い方法も含めて相談しておくと良いでしょう。

オールオンフォー(All-on-4)がおすすめな人

オールオンフォー(All-on-4)がおすすめな人

オールオンフォー(All-on-4)は、以下のような人に適した治療法といえるでしょう。

  • 入れ歯で咀嚼しにくい人
  • 入れ歯の手入れが面倒な人
  • 総入れ歯を使用している人
  • 歯がボロボロになっている人
  • 本来の歯を求めている人

インプラント治療はすべての人におすすめというわけではありませんが、入れ歯で咀嚼しにくい人や入れ歯の手入れが面倒な人、総入れ歯を使用している人に適しています。

また、歯がボロボロになっている人、本来の歯を求めている人にも適した治療法です。

しかし、治療適応の可否については歯科医師の判断が必要となるため、まずはカウンセリングを受けて、自分がどのような状況に置かれているのかを理解しておきましょう。

粗悪なオールオンフォー(All-on-4)にご注意ください

粗悪なオールオンフォー(All-on-4)にご注意ください

粗悪なオールオンフォー(All-on-4)治療を行う歯科医院もあるため、十分注意しましょう。

オールオンフォー(All-on-4)は、ただ4本のインプラントで上部構造を固定すればいいわけではなく、ノーベルバイオケア社のプロトコルに則った治療が必要です。

場合によっては、ザイゴマインプラントを選択するのも良いでしょう。

ザイゴマインプラントは、上顎の骨が薄く、オールオンフォー治療が難しいといわれた場合に選択できる治療方法で、その日のうちに仮歯まで治療が可能となっています。

まずは、オールオンフォー(All-on-4)治療の経験が豊富な歯科医院を選びましょう。

まとめ

オールオンフォー(All-on-4)は、4本のインプラントの本数で口全体の機能性や審美性を改善できる先進的な治療法です。

総入れ歯が合わない人や骨量が限られている方などに適した治療法で、あまり時間をかけずに自然な口元と咀嚼力を取り戻すことが期待できます。

しかし、全身状態や骨の状態などによっては適応できないこともあるため、信頼できる医療機関での診断が欠かせません。

なお、名駅歯科クリニック・矯正歯科では、経験豊富な歯科医師が精密検査と丁寧なカウンセリングをもとに、機能性と審美性を両立したオールオンフォー(All-on-4)治療をご提供しています。

名古屋駅近くでインプラント治療をご検討の方は、ぜひ一度ご相談いただけると幸いです。

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