名駅歯科クリニック矯正歯科BLOG

2022.11.30更新

レントゲン
今回紹介するのは、噛み合わせ(咬合)についてです。
咬合は、歯の高さがほんの少し変わっただけでも大きく変化します。
患者さまご自身で状態を判断することは難しいので、気になる方はかかりつけ医に診てもらいましょう。
自宅で咬合をチェックできる方法も紹介するので、併せて参考にしてください。

 


1.左右のずれ
歯を噛み合わせた際に、上下の前歯の中心が不一致の場合は咬合に問題があります。左右の顎骨のずれ、もしくは咬合の不具合を疑いましょう。
顎骨に関しては、成長に伴い少しずつずれた可能性があります。子どもの頃は問題なかった人でも、不具合が生じることがあるため注意してください。正面から見たときに、明らかに曲がっている場合も要注意です。

 


2.前後のバランス
明らかに咬合に問題があるといえるのは、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)の場合です。上下の歯を噛み合わせたときに、上の歯が2mm程度外に出ている状態であればOKです。これは上下いずれかの顎骨が先天的に小さい、あるいは大きすぎる場合に異常が出やすい部分です。
咬合の悪さが原因で、徐々に前後へずれるケースもあるでしょう。スムーズな発音が困難になったり、食べ物を咀嚼しにくくなったりするため、放置はおすすめできません。奥歯で頬を噛み、口内炎ができやすくなるのもデメリットといえます。

 


3.上下の前歯の咬合
歯を噛み合わせたときに、深さはどのようになっているでしょうか?
2mm程度の深さであれば正常ですが、それ以上もしくは以下の場合は要注意です。
浅すぎると、噛み合わせたときに正常な力がかからず、食べ物をうまく噛み切れません。一方で深すぎると、下の前歯に上の前歯が噛み込みます。その結果、下顎の成長が阻害されて出っ歯になるリスクが高まるでしょう。顎関節に大きな負担がかかり、顎関節症になりやすいという懸念点も挙げられます。

 


4.横から見たときの口元
あなたは平常時、口元が出たりポカンと開いたりしていませんか?
いずれかに該当する場合、歯列の乱れが原因で前歯が突出している可能性があります。その結果、自然と口が開いて口呼吸になるでしょう。口呼吸によって唾液が蒸発すると、むし歯や歯周病などの口腔トラブルを引き起こしやすくなるので非常に危険です。細菌が口の中へ残り、どんどん繁殖していきます。

 


5.歯列の乱れ
不正咬合にも大きく関わる歯並びの乱れは、患者さまご自身で視認できます。例えば永久歯の歯間に過度な隙間があったり(乳歯は隙間がある状態が正常)、歯が重なって生えたりしていませんか?
いずれかに該当する場合、歯と顎骨のサイズのバランスに不具合が生じているかもしれません。
過度な隙間がなく、歯が重ならず生えている状態が正常といえます。

 


6.唇の健康状態
鏡でご自身の顔を正面から見たときに、左右の目の外側から唇の両端までのラインをチェックしてください。左右でずれがある場合、咬合のバランスの悪さが疑われます。
続いて、自然に笑ったときの唇の両端の高さを見てみましょう。
高さにずれがある場合も、同じく咬合に不具合が生じている可能性があります。鏡を見る機会があれば、歯だけでなく唇にもぜひ注目してみてください。

 

 


今回は、咬合の状態を知るための診断方法について解説しました。
歯科医師でチェックしてもらうのが確実ではありますが、まずは自己チェックしてみるのも一つの方法です。難しいときは、指を歯のように動かしてシミュレーションしてみてください。本記事の内容が、きっと理解しやすいはずです。
ご自身の咬合や唇の状態を知り、適切な治療を受けることで口腔トラブルの予防になります。放置せず、定期的に歯科医院を受診して確認してもらいましょう。

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2022.11.30更新

レントゲン
今回紹介するのは、噛み合わせ(咬合)についてです。
咬合は、歯の高さがほんの少し変わっただけでも大きく変化します。
患者さまご自身で状態を判断することは難しいので、気になる方はかかりつけ医に診てもらいましょう。
自宅で咬合をチェックできる方法も紹介するので、併せて参考にしてください。

 


1.左右のずれ
歯を噛み合わせた際に、上下の前歯の中心が不一致の場合は咬合に問題があります。左右の顎骨のずれ、もしくは咬合の不具合を疑いましょう。
顎骨に関しては、成長に伴い少しずつずれた可能性があります。子どもの頃は問題なかった人でも、不具合が生じることがあるため注意してください。正面から見たときに、明らかに曲がっている場合も要注意です。

 


2.前後のバランス
明らかに咬合に問題があるといえるのは、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)の場合です。上下の歯を噛み合わせたときに、上の歯が2mm程度外に出ている状態であればOKです。これは上下いずれかの顎骨が先天的に小さい、あるいは大きすぎる場合に異常が出やすい部分です。
咬合の悪さが原因で、徐々に前後へずれるケースもあるでしょう。スムーズな発音が困難になったり、食べ物を咀嚼しにくくなったりするため、放置はおすすめできません。奥歯で頬を噛み、口内炎ができやすくなるのもデメリットといえます。

 


3.上下の前歯の咬合
歯を噛み合わせたときに、深さはどのようになっているでしょうか?
2mm程度の深さであれば正常ですが、それ以上もしくは以下の場合は要注意です。
浅すぎると、噛み合わせたときに正常な力がかからず、食べ物をうまく噛み切れません。一方で深すぎると、下の前歯に上の前歯が噛み込みます。その結果、下顎の成長が阻害されて出っ歯になるリスクが高まるでしょう。顎関節に大きな負担がかかり、顎関節症になりやすいという懸念点も挙げられます。

 


4.横から見たときの口元
あなたは平常時、口元が出たりポカンと開いたりしていませんか?
いずれかに該当する場合、歯列の乱れが原因で前歯が突出している可能性があります。その結果、自然と口が開いて口呼吸になるでしょう。口呼吸によって唾液が蒸発すると、むし歯や歯周病などの口腔トラブルを引き起こしやすくなるので非常に危険です。細菌が口の中へ残り、どんどん繁殖していきます。

 


5.歯列の乱れ
不正咬合にも大きく関わる歯並びの乱れは、患者さまご自身で視認できます。例えば永久歯の歯間に過度な隙間があったり(乳歯は隙間がある状態が正常)、歯が重なって生えたりしていませんか?
いずれかに該当する場合、歯と顎骨のサイズのバランスに不具合が生じているかもしれません。
過度な隙間がなく、歯が重ならず生えている状態が正常といえます。

 


6.唇の健康状態
鏡でご自身の顔を正面から見たときに、左右の目の外側から唇の両端までのラインをチェックしてください。左右でずれがある場合、咬合のバランスの悪さが疑われます。
続いて、自然に笑ったときの唇の両端の高さを見てみましょう。
高さにずれがある場合も、同じく咬合に不具合が生じている可能性があります。鏡を見る機会があれば、歯だけでなく唇にもぜひ注目してみてください。

 

 


今回は、咬合の状態を知るための診断方法について解説しました。
歯科医師でチェックしてもらうのが確実ではありますが、まずは自己チェックしてみるのも一つの方法です。難しいときは、指を歯のように動かしてシミュレーションしてみてください。本記事の内容が、きっと理解しやすいはずです。
ご自身の咬合や唇の状態を知り、適切な治療を受けることで口腔トラブルの予防になります。放置せず、定期的に歯科医院を受診して確認してもらいましょう。

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2022.11.20更新

矯正
今回も引き続き「部分矯正」をテーマに、適用できない症例について詳しく解説します。

 


①口元の突出を改善すること
小臼歯の抜歯で生じたスペースを用いて前歯を大幅に下げたり、アンカースクリューを使って非抜歯で歯列全体を後退させたりすることは不可能です。部分矯正で大幅な移動を試みると、歯が傾いたり幅が狭くなったりといった症状が生じがちだからです。
全体矯正の場合はこのような症状をある程度軽減できますが、装置が一部にしかない部分矯正ではカバーすることが困難です。
現在の咬合バランスを崩さないためには、歯の移動量を限定した上で行うことが重要です。

 


②歯の重なりが重度の場合に、歯のガタガタを改善すること
歯が大きく重なっている場合、歯と歯の間にそれだけ広いスペースを確保しなければなりません。スペースを作る方法は複数挙げられますが、前述した通り小臼歯の抜歯やアンカースクリューを用いた移動は部分矯正には適用不可能です。ほかには前歯を前方へ動かしたり、歯間をわずかに削ってスペースを設けたりする方法が挙げられます。また歯列の幅を広げるという手段もありますが、これらの方法では大きな隙間を確保できません。
部分矯正で改善を図ることは難しいでしょう。

 


③上下の歯の噛み合わせを完全に改善すること
部分矯正では、人目に付きやすい前歯の歯並びを整える症例が大半です。その際、下の歯にはアプローチしないため、上下の咬合を整えることが難しくなるでしょう。
見た目の改善はできても、機能面は正せないということになります。

 


④重度のすきっ歯を完全に改善すること
隙間を埋めようとすると、歯が空間に倒れ込んで傾くことがあります。これは距離がある2本の細長い棒の先端同士を、引っ張り合ったときに倒れ込む現象と同様です。
全体矯正では杭のようなものを固定源にできますが、部分矯正ではそれができないため修正が困難になるでしょう。

 


このように、部分矯正では適用できない症例も少なからず存在します。強行突破で行おうとすると、理想通りの歯並びを手に入れられない可能性があるため慎重な判断が必要です。
当院では患者さまが理想とする歯列や咬合を実現できるよう、治療前にコンピューターを用いたシミュレーションを行っています。予測される仕上がりを患者さまご自身にも見てもらい、治療方法を決めていただくことが可能です。

 

乱れた歯並びや噛み合わせにお悩みの方は、ぜひ名駅矯正歯科へご相談ください。

患者さまのお口の状態を拝見した上で、検査結果やシミュレーション結果をもとに適切なご提案をいたします。

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2022.11.10更新

矯正

歯列矯正は、必ずしも全体にアプローチしなくてよいことをご存知でしょうか?
部分矯正であれば、気になる部分にのみ装置を付けて歯並びを整えられます。全体矯正に比べて、リーズナブルかつ短い期間で治療できるのが大きなメリットです。また、違和感なく治療できるという利点も持ち合わせています。


これを聞くと、部分矯正でぜひ治療したいと思う方が多いのではないでしょうか?その考えはもっともですが、患者さまの要望や口腔状態によっては希望に添えないケースもあります。100%部分矯正が適用できるわけではないことを、あらかじめ理解しておいてください。
そこで今回は、部分矯正が適用できる症例とできない症例について詳しく解説します。

 


期待できる効果やメリット


1. 叢生(ガタガタとした歯並び)をキレイに整えられる
2. 歯の高さを均一にできる
3. 前歯を2mm程度後方へ動かせる(歯の重なりが軽度の場合)
4. 裏側矯正やマウスピースなど、第三者に気付かれにくい方法で治療できる
5. 治療費が比較的リーズナブルである
6. 比較的短期間で治療できる
7. 経過観察を行いつつ、必要に応じて全体矯正にシフトできる
8. 事前のシミュレーションで、部分矯正と全体矯正における仕上がりの違いをチェックできる

 


適用できない症例


1. 口元の突出を改善すること
2. 歯の重なりが重度の場合に、歯のガタガタを改善すること
3. 上下の噛み合わせを完全に改善すること
4. 重度のすきっ歯を完全に改善すること

 


部分矯正でできること


①叢生(ガタガタとした歯並び)をキレイに整えられる
歯の重なりやガタガタが軽度であれば、治療によってキレイな歯並びを手に入れられます。ただし症状が重度の場合は、部分矯正が適用できない可能性もあるのでご了承ください。


②歯の高さを均一にできる
不揃いになっている一部の歯の高さを整えて、見た目の改善につなげられます。


③前歯を2mm程度後方へ動かせる(歯の重なりが軽度の場合)
歯間にヤスリを通すことで、隙間を作って前歯を後方へ動かせます。ヤスリがけは歯へ負担がかからないよう、1ヶ所につき0.5mm以内に留めています。正確に計測しながら行うのでご安心ください。


④裏側矯正やマウスピースなど、第三者に気付かれにくい方法で治療できる
全体矯正では、歯の表面にブラケットを取り付ける「表側矯正」が一般的です。しかし部分矯正の場合は、裏側矯正やマウスピース矯正で歯並びを整えられるケースが多いです。


⑤治療費が比較的リーズナブルである
装置を付けるのは歯の一部のみなので、器具が少なく済むことからリーズナブルな費用で治療できます。


⑥ 比較的短期間で治療できる
一部の歯のみを移動させるため、短期間で治療できる傾向にあります。


⑦ 経過観察を行いつつ、必要に応じて全体矯正にシフトできる
装置を付けたときの痛みや違和感に不安がある場合、まずは部分矯正で経過観察を行うことが可能です。途中で方法を切り替えた場合も、当院では歯型の取り直しや追加費用をいただいていませんのでご安心ください。


⑧ 事前のシミュレーションで、部分矯正と全体矯正における仕上がりの違いをチェックできる
診断結果をお伝えする際に、治療方法の違いによる仕上がりをそれぞれお見せできます。治療方針や費用などの説明を受けた上で、希望の治療方法を決めることが可能です。

 

今回はここまでです。
次回は、適用できない症例にフォーカスして解説します。

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2022.11.10更新

矯正

歯列矯正は、必ずしも全体にアプローチしなくてよいことをご存知でしょうか?
部分矯正であれば、気になる部分にのみ装置を付けて歯並びを整えられます。全体矯正に比べて、リーズナブルかつ短い期間で治療できるのが大きなメリットです。また、違和感なく治療できるという利点も持ち合わせています。


これを聞くと、部分矯正でぜひ治療したいと思う方が多いのではないでしょうか?その考えはもっともですが、患者さまの要望や口腔状態によっては希望に添えないケースもあります。100%部分矯正が適用できるわけではないことを、あらかじめ理解しておいてください。
そこで今回は、部分矯正が適用できる症例とできない症例について詳しく解説します。

 


期待できる効果やメリット


1. 叢生(ガタガタとした歯並び)をキレイに整えられる
2. 歯の高さを均一にできる
3. 前歯を2mm程度後方へ動かせる(歯の重なりが軽度の場合)
4. 裏側矯正やマウスピースなど、第三者に気付かれにくい方法で治療できる
5. 治療費が比較的リーズナブルである
6. 比較的短期間で治療できる
7. 経過観察を行いつつ、必要に応じて全体矯正にシフトできる
8. 事前のシミュレーションで、部分矯正と全体矯正における仕上がりの違いをチェックできる

 


適用できない症例


1. 口元の突出を改善すること
2. 歯の重なりが重度の場合に、歯のガタガタを改善すること
3. 上下の噛み合わせを完全に改善すること
4. 重度のすきっ歯を完全に改善すること

 


部分矯正でできること


①叢生(ガタガタとした歯並び)をキレイに整えられる
歯の重なりやガタガタが軽度であれば、治療によってキレイな歯並びを手に入れられます。ただし症状が重度の場合は、部分矯正が適用できない可能性もあるのでご了承ください。


②歯の高さを均一にできる
不揃いになっている一部の歯の高さを整えて、見た目の改善につなげられます。


③前歯を2mm程度後方へ動かせる(歯の重なりが軽度の場合)
歯間にヤスリを通すことで、隙間を作って前歯を後方へ動かせます。ヤスリがけは歯へ負担がかからないよう、1ヶ所につき0.5mm以内に留めています。正確に計測しながら行うのでご安心ください。


④裏側矯正やマウスピースなど、第三者に気付かれにくい方法で治療できる
全体矯正では、歯の表面にブラケットを取り付ける「表側矯正」が一般的です。しかし部分矯正の場合は、裏側矯正やマウスピース矯正で歯並びを整えられるケースが多いです。


⑤治療費が比較的リーズナブルである
装置を付けるのは歯の一部のみなので、器具が少なく済むことからリーズナブルな費用で治療できます。


⑥ 比較的短期間で治療できる
一部の歯のみを移動させるため、短期間で治療できる傾向にあります。


⑦ 経過観察を行いつつ、必要に応じて全体矯正にシフトできる
装置を付けたときの痛みや違和感に不安がある場合、まずは部分矯正で経過観察を行うことが可能です。途中で方法を切り替えた場合も、当院では歯型の取り直しや追加費用をいただいていませんのでご安心ください。


⑧ 事前のシミュレーションで、部分矯正と全体矯正における仕上がりの違いをチェックできる
診断結果をお伝えする際に、治療方法の違いによる仕上がりをそれぞれお見せできます。治療方針や費用などの説明を受けた上で、希望の治療方法を決めることが可能です。

 

今回はここまでです。
次回は、適用できない症例にフォーカスして解説します。

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科


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