矯正中でもクリーニングを推奨します
基本的には矯正中に矯正器具は取り外すことはできません。具体的に言うと、裏側矯正やワイヤー矯正などを指します。取り外すことが可能な矯正器具(マウスピース)は日常の歯磨きと一緒の方法でクリーニングすることが出来ます。
それとは反対に、取り外すことができない矯正装置は、歯ブラシが隅々まで届きづらくその周りに磨き残しが出来やすい為、歯周病や虫歯になりやすいと言われています。
歯科医院で矯正中の磨き方の指導などがございますが、自分だけでブラッシングをするだけでは歯周病や虫歯のリスクは残ったままです。定期的に歯科医院でクリーニングしてもらうことでリスクを減らすことが可能です。
クリーニングを矯正した歯科医院で行う場合
歯列矯正のプランにクリーニングが含まれていない場合には、別途料金を支払うことでクリーニングが可能なことがあります。
磨きにくい矯正中に関しても虫歯の予防をしたい時は、事前に矯正をする確認の中でクリーニングを一緒にしてもらえるかを把握しましょう。クリーニングの要望を患者さまが出すことで行う場合が大半です。
他にも、歯科医師が診療を定期的にする時に、磨けていない部分のクリーニングを案内することがあります。
クリーニングを矯正していない歯科医院で行う場合
矯正をしていない歯科医院でクリーニングを実施することは可能です。ただし注意点として、一般歯科の場合にはワイヤー矯正などは取り外すことが出来ません。歯科医院によっては矯正器具を装着したままの状態でクリーニングが出来る場合がありますが、取り外すことを推奨します。
このことから、可能な限り元々通っている矯正をした歯科医院で装置を取り外しブラッシングなどをしてもらうと良いでしょう。
どれくらいの頻度でクリーニングするべきか
クリーニングの頻度は患者さま自身の口内環境の状態や、歯科医師さんの治療方針などによって決まります。口内環境が良く、汚れが取れている状態であれば3ヶ月に1度の頻度で構いません。口内環境が悪くなるほど、2ヶ月に1度、1ヶ月に1度など頻度が上がってきます。歯科医院によっては、矯正装置の調整を行う際にクリーニングをする場合もあるそうです。
これらのクリーニング頻度は事前に把握すると良いでしょう。もし、自分で歯磨きを丁寧にする時間を各日できない場合には、歯科医院で定期的にクリーニングしましょう。
矯正中クリーニングのメリット4選
①歯の異常に気付きやすい
矯正の装置を調整する時には、口内に異常があるか確認できますが、クリーニングを歯の隅々まですることにより詳細まで確認することが出来ます。クリーニング中に違和感や痛みが発生した場合に、歯科医師に相談できることが安心感に繋がります。
②歯周病や虫歯を予防することが出来る
クリーニングを矯正中にすることで歯周病や虫歯が防止できることが1番のメリットです。装置を取り外してクリーニングしてもらうことができ、普段の自分の歯磨きだけでは磨ききれない箇所を綺麗にすることが出来ます。例えば、歯と矯正器具の間や歯と歯の間、歯と歯茎の間などです。
歯列矯正は歯を正しい位置へ動かすため、少なからず違和感や痛みを感じることがあります。歯の痛みが歯磨きをすることの抵抗につながり、できる限り痛みを和らげようと簡単に歯磨きを済ましてしまう場合があります。
その磨き方が続くと、虫歯になりやすい環境が作られていく為、口内環境を綺麗に保つためには、歯科医院でクリーニングをすることが必要です。
③色素の沈着を抑える
マウスピースを使用した矯正以外の矯正方法についてはホワイトニングをすることが出来ません。その為、クリーニングにより飲み物や食べ物からの着色を防ぐことができ、元々の歯の色に近づけることが出来ます。
矯正によって歯並びが整ったとしても、その後に歯が黄ばんだ色になってしまうのは勿体無いです。クリーニングを定期的に行なって、色素の着色を抑えましょう。
④歯が丈夫になる
歯科医院によって異なりますが、フッ素塗布してくれるクリーニングをしてくれるところがあります。フッ素塗布をすることで食事などで歯のエナメル質が溶けるのを防いで、歯を丈夫にすることが出来ます。