名駅歯科クリニック矯正歯科BLOG

2022.06.30更新

きれいな歯

 

あなたは「歯列矯正」と聞いて、どのような装置を思い浮かべますか?
きっと多くの方が、ワイヤー型やマウスピース型の装置をイメージするはずです。
ではワイヤー矯正に、「ホワイトワイヤー」という種類があることはご存知でしょうか?目立たない見た目をしていることから、近年注目を集めている装置の一つです。
そこで今回は「ワイヤー矯正」にフォーカスし、種類や特徴について解説します。ホワイトワイヤーにも記事の中で触れていますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

 

 

「ワイヤー矯正=第三者からの視線が気になる」という考え方はもう古い?

 

1.「歯列矯正=ワイヤー矯正」?

冒頭でも触れましたが、多くの方が「歯列矯正」と聞くと、ワイヤーを歯にかけた姿を想像すると思います。確かにこの方法は古くから使われており、老若男女を問わず広く普及しています。
「表側矯正」と「裏側矯正」とがあり、装置を表裏のどちらに装着するかで異なります。前者の方が一般的な方法といえるでしょう。
仕組みを簡単に説明すると、まず歯の1本ずつに、細い溝がついた「ブラケット」と呼ばれる装置を取り付けます。その後固定をするために、細い溝へワイヤーを通します。そして歯科医院で毎月調整を行い、歯に力を加えることで歯を移動させるのです。ちなみにブラケットは、歯科専用の接着剤で取り付けるため外れる心配がありません。安心して日常生活を送れます。

 

2.メリットとデメリット

一番のメリットは、幅広い症例に適用できるという点です。ワイヤー矯正であれば、不正歯列の程度に関係なく適用できるケースがほとんどです。
一方で難点として挙げられるのが、治療中の見た目です。特に表側矯正の場合は、ブラケットやワイヤーが歯の表面についています。治療中であることを第三者に知られてしまうため、接客業の方など気になる方はほかの方法を検討する必要があります。
ではほかに、どのような方法があるのでしょうか?
近年は半透明のマウスピース装置を用いた「インビザライン」が注目を集めていますが、装置の管理や費用面が少々ネックになる場合があります。
そこでオススメしたいのが、次に紹介する「目立たないワイヤーを使った矯正」です!

 

3.目立たない装置「ホワイトワイヤー」とは?

その名の通り、白色をした装置です。歯の白色になじみやすく、つけても目立ちにくいのが特徴です。
次のように、大きく分けて2種類のワイヤーがあります。
・もともと銀色のワイヤーを白く塗ったもの
・「ロジウム」と呼ばれる白い金属を使って特殊なコーティング(ロジウムコーディング)を施したもの
どちらも白いことに変わりはありませんが、ただ一つ「耐久性」に大きな違いがあります。


前者は硬い食べ物が当たったり歯磨きで強い刺激があったりすると、塗料が徐々に取れて銀色の部分が見えてしまいます。白い状態を維持できる期間には個人差がありますが、1週間~10日程度でワイヤーがまだらな色のワイヤーになることも少なくありません。


一方で後者のロジウムには、結婚指輪の加工などに用いられるほどの高い耐摩耗性があります。とても丈夫であるため、途中で色がはげることはまずないでしょう。
治療していることを第三者に知られたくない、あるいは接客や営業職で不特定多数の人の目に触れる機会があるといった方には、後者の「ロジウムを使ったワイヤー」が適しているでしょう。
なお塗料のハゲがもたらすのは、見た目の問題だけではありません。実は歯の移動にも、悪影響を与えることがあるのです。


通常ブラケットの溝がレールの役割を果たし、ワイヤーが溝をわずかに滑ることで歯に移動の負荷がかかります。ところが塗料が剥げ、溝に詰まってしまうとワイヤーが円滑に動かなくなります。その結果、治療が長引いたり仕上がりに影響したりするのです。
ワイヤーの種類については担当の医師から提案があると思いますが、希望がある場合は事前に伝えておきましょう。歯科医院によって取り扱う装置は異なるため、その点も事前に調べておくことが大切です。
治療におけるご自身の優先順位をリストアップし、その内容を実現できそうな歯科医院を選びましょう。

 

 

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2022.06.30更新

きれいな歯

 

あなたは「歯列矯正」と聞いて、どのような装置を思い浮かべますか?
きっと多くの方が、ワイヤー型やマウスピース型の装置をイメージするはずです。
ではワイヤー矯正に、「ホワイトワイヤー」という種類があることはご存知でしょうか?目立たない見た目をしていることから、近年注目を集めている装置の一つです。
そこで今回は「ワイヤー矯正」にフォーカスし、種類や特徴について解説します。ホワイトワイヤーにも記事の中で触れていますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

 

 

「ワイヤー矯正=第三者からの視線が気になる」という考え方はもう古い?

 

1.「歯列矯正=ワイヤー矯正」?

冒頭でも触れましたが、多くの方が「歯列矯正」と聞くと、ワイヤーを歯にかけた姿を想像すると思います。確かにこの方法は古くから使われており、老若男女を問わず広く普及しています。
「表側矯正」と「裏側矯正」とがあり、装置を表裏のどちらに装着するかで異なります。前者の方が一般的な方法といえるでしょう。
仕組みを簡単に説明すると、まず歯の1本ずつに、細い溝がついた「ブラケット」と呼ばれる装置を取り付けます。その後固定をするために、細い溝へワイヤーを通します。そして歯科医院で毎月調整を行い、歯に力を加えることで歯を移動させるのです。ちなみにブラケットは、歯科専用の接着剤で取り付けるため外れる心配がありません。安心して日常生活を送れます。

 

2.メリットとデメリット

一番のメリットは、幅広い症例に適用できるという点です。ワイヤー矯正であれば、不正歯列の程度に関係なく適用できるケースがほとんどです。
一方で難点として挙げられるのが、治療中の見た目です。特に表側矯正の場合は、ブラケットやワイヤーが歯の表面についています。治療中であることを第三者に知られてしまうため、接客業の方など気になる方はほかの方法を検討する必要があります。
ではほかに、どのような方法があるのでしょうか?
近年は半透明のマウスピース装置を用いた「インビザライン」が注目を集めていますが、装置の管理や費用面が少々ネックになる場合があります。
そこでオススメしたいのが、次に紹介する「目立たないワイヤーを使った矯正」です!

 

3.目立たない装置「ホワイトワイヤー」とは?

その名の通り、白色をした装置です。歯の白色になじみやすく、つけても目立ちにくいのが特徴です。
次のように、大きく分けて2種類のワイヤーがあります。
・もともと銀色のワイヤーを白く塗ったもの
・「ロジウム」と呼ばれる白い金属を使って特殊なコーティング(ロジウムコーディング)を施したもの
どちらも白いことに変わりはありませんが、ただ一つ「耐久性」に大きな違いがあります。


前者は硬い食べ物が当たったり歯磨きで強い刺激があったりすると、塗料が徐々に取れて銀色の部分が見えてしまいます。白い状態を維持できる期間には個人差がありますが、1週間~10日程度でワイヤーがまだらな色のワイヤーになることも少なくありません。


一方で後者のロジウムには、結婚指輪の加工などに用いられるほどの高い耐摩耗性があります。とても丈夫であるため、途中で色がはげることはまずないでしょう。
治療していることを第三者に知られたくない、あるいは接客や営業職で不特定多数の人の目に触れる機会があるといった方には、後者の「ロジウムを使ったワイヤー」が適しているでしょう。
なお塗料のハゲがもたらすのは、見た目の問題だけではありません。実は歯の移動にも、悪影響を与えることがあるのです。


通常ブラケットの溝がレールの役割を果たし、ワイヤーが溝をわずかに滑ることで歯に移動の負荷がかかります。ところが塗料が剥げ、溝に詰まってしまうとワイヤーが円滑に動かなくなります。その結果、治療が長引いたり仕上がりに影響したりするのです。
ワイヤーの種類については担当の医師から提案があると思いますが、希望がある場合は事前に伝えておきましょう。歯科医院によって取り扱う装置は異なるため、その点も事前に調べておくことが大切です。
治療におけるご自身の優先順位をリストアップし、その内容を実現できそうな歯科医院を選びましょう。

 

 

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2022.06.20更新

笑顔の女性

 

ゴムかけは、正しい咬合を手に入れるために欠かせない処置です。毎日鏡を見ても効果がなかなかわかりませんが、徐々に咬合を整えて機能性が高い状態へと向かっています。
とはいえ、早くゴムを外して理想の歯並びを手に入れたいと思うのは当然のことです。
そこで今回は、ゴムかけを早く終わらせるためのポイントについてお話しします。現在ゴムをつけて生活しており、ゴールが見えず不安に感じている方はぜひご覧ください。

 

 

装着時間を守る

ゴムかけは、基本的に患者さまご自身で行います。必要に応じて取り外しができる一方で、つけない期間が長くなると、それだけ期間が延びてしまいます。
マウスピース装置のように、食事や歯を磨くときは外していただいて結構です。しかしそれ以外の時間は、基本的につけておくようにしてください。
慣れるまでは違和感があるかもしれませんが、1~2週間程度で慣れてくるはずです。ワイヤーやマウスピース装置をつけたときも、違和感があったのは最初だけではないでしょうか?

自分に甘えてゴムをつけない時間が長くなると、それだけゴールが遠くなってしまいます。それだけでなく、期待した仕上がりを手に入れられなくなることもあるため注意してください。医師から指示された装着時間を守りましょう。
どうしても辛くなったときは、自己判断でやめるのではなく医師に相談することが大切です。

 

ルーチン化させる

特につけ始めの頃は、強い意識がなければサボったり忘れたりしがちです。普段はつけないモノですから、そうなるのも無理はありません。
だからといって、好きなときにだけ装着していては、期待した効果が見込めないでしょう。
着脱をルーチン化し、「食事が終わったらつける」「歯磨きが終わったらつける」と意識することが大切です。うっかり忘れることが多い方は、目の届くところへ置いたり家族に協力を仰いだりしましょう。慣れるまでが大変ですが、この生活を続けていれば忘れることはなくなるはずです。
ゴムをつけているかいないかでは、やはり後者の方が生活はしやすいと思います。しかし一度サボると、その後もつけないことが増えて仕上がりに影響する恐れがあります。
美しい歯並びを手に入れた自分の姿を想像し、強い意志を持って継続することが大切です。

 

期待通りの効果が得られない「根本的な原因」を探る

ゴムかけを行う期間は、人によってまちまちです。長いと1年以上かかることもあるでしょう。
そこで気にかけてほしいのが「歯が期待通りに移動しない根本的な原因」についてです。実は無意識で行っている「癖」が、歯の移動を阻害しているかもしれません。その代表的なものに「舌の癖」や「食いしばり癖」があります。例えば前歯のうしろ側に舌を押し付ける癖があると、いつまで経ってもゴムが外せないかもしれません。また食いしばり癖については、噛みしめることで歯に強い負担がかかり、移動するための力を弱くしている可能性があります。
これらは無意識で行われていることが多く、自分では意識してもなかなか気付けません。心当たりがある場合は、担当の医師に一度相談しましょう。また自覚がある場合は、意識的に改善させることが大切です。

 

 

注意点や押さえておきたいポイント

ゴムかけをルーチン化させ、長時間装着することで高い効果が見込めます。
そこで注意点や、押さえておきたいポイントを解説します。

 

正しい位置にゴムを引っかける

ゴムかけを行うにあたって、医師から装着の位置や方法の指導を受けるはずです。内容をよく理解し、正しい位置に装着しましょう。
誤ったところに長期間ゴムをかけ続けていると、ほかの歯が移動してしまい治療期間が延びる可能性があります。最短で終えるためにも、正しい位置に装着することが大切です。
途中で分からなくなった場合は、担当の医師に相談しましょう。

 

ゴムの使い捨てを徹底する

ゴムかけに用いるのは、基本的に使い捨てのゴムです。同じものを使い続けると、徐々に伸び縮みしなくなり期待した効果が得られなくなります。
交換は毎日行い、伸縮性が高い新品のゴムを使用しましょう。

 

安心してスムーズに歯並びを整えたい方へ

理想の歯並びを、1日でも早く手に入れたい。
きっとこれは、すべての患者さまが胸に抱いていることだと思います。
場合によってはゴムかけが必要となり、ゴールまでに少し時間がかかるかもしれません。しかしどのようなケースであっても、大切なのは信頼できる歯科医院で治療を行うということです。

 

仮に「安くて早い」がウリの歯科医院が近所にあったとします。もちろん安く治療できるに越したことはありませんが、その分、治療がずさんであれば思い通りの仕上がりにならない可能性があります。
これが信頼できる歯科医院であれば、たとえゴムかけを指示されても「自分にとって必要な処置なんだな」と、前向きにとらえて頑張れるのではないでしょうか。立地や費用だけでなく、カウンセリングを受けた上で慎重に歯科医院選びを行うことが大切です。

 

本記事では、ゴムかけを長引かせないためのポイントや注意点を解説しました。
ゴムかけは患者さまご自身で着脱をしなければならないため、ついサボりたくなることもあるでしょう。しかし毎日継続してつけることにより、見た目だけでなく機能面の改善が可能です。見た目ではなかなか変化がわからないケースが多いですが、強い意志を持ってゴムの装着をルーチン化しましょう。
また日頃の「癖」についても見直し、心当たりがあれば改善に向けた努力をすることが大切です。

 

 

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2022.06.10更新

綺麗な歯並び

 

あなたは「ゴムかけ」というワードを耳にしたことがありますか?
中には、初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。
矯正歯科で治療を始めると、ワイヤーやマウスピース装置をつけてしばらく経った頃に「ゴムかけ」という処置を提案される場合があります。


これは歯に「顎間ゴム(エラスティックゴム)」と呼ばれる器具を引っかけて、歯列や咬合を整える処置のことです。すべての患者さまに提案されるわけではないため、急に言われると「どうして私に必要なのだろう」不安に感じる方もいるかもしれません。また早急にゴムを外し、理想の歯並びを手に入れたいと思う方も多いはずです。


そこで本記事では、ゴムかけの目的や仕組みなどを詳しくお話しします。
また多くの方が気になっているであろう「いつ外せるのか」や、「仕事の都合などで外してもよいのか」ということに関しても記事の中で触れています。
今回の記事が、これから歯列矯正を始める予定の方や、実際にゴムかけを提案された方などの参考になれば幸いです。

 


何のために行う?
実はゴムかけは、すべての患者さまが行うわけではありません。
では一体、何のために行うのでしょうか。
目的は、大きく分けて2つです。

 


乱れた咬合の調整
目的の一つに、咬合の調整があります。
装置を使ってしばらくの間歯を動かしても、その段階ではまだ咬合が整っていません。歯列がある程度揃ったタイミングで行うことにより、乱れた咬合が正しく調整されるのです。


見た目だけでなく、機能性が高い歯並びへと導くための大切な処置といえます。
細かな咬合の不具合は、正直なところパッと見ではわかりません。しかし「見た目が整ったから大丈夫」と思っていると、うまく噛めず日常生活に支障をきたす恐れがあるでしょう。



歯を正しく動かすためのサポート
最初は歯を動かすために、装置をつけて生活してもらうのが一般的です。しかし装置は上下の歯をまとめて動かすため、微調整が困難です。そこで重要な役割を果たすのが、ゴムかけの存在です。
装置では思い通りに動きにくかった歯に対してゴムが働きかけ、移動を手助けしてくれるのです。
一つひとつの歯の状態に合わせて一部分にのみ負荷をかけ、適切な方向へ歯が動くよう導きます。
特に、重度の不正歯列の方にはゴムかけが適しています。装置だけで動かしきれない箇所をサポートし、歯並びを整えてくれるでしょう。

 


どのような種類があり、仕組みはどうなっている?
種類は主に4つで、歯並びの状態によって使い分けられます。
各種の特徴や仕組みなどを詳しく紹介します。


2級ゴム
出っ歯(上顎前突)の治療に多く用いられます。歯列をある程度整えたあとに、突出した上顎を下げる目的で使用します。
下の奥歯と上の犬歯部分とをゴムでつなぎ、上の歯が後方へ動くよう働きかけます。その結果、前歯の突出が目立ちにくくなり、見た目だけでなく咬合も整うのです。

3級ゴム
下顎が上顎よりも突出している、受け口(反対咬合)や、いわゆる「しゃくれ」の治療に多く使用されます。
下の犬歯部分と上の奥歯とをゴムでつなぎ、歯の移動をサポートします。その結果、下顎が後方へ移動して正しい咬合になるのです。上下の歯のバランスがよくなるでしょう。


クロスゴム
装置をつけてしばらく経ったあと、歯を合わせると上下の歯の側面と側面が接している状態の場合に用いられます。装置での移動は上下の歯でそれぞれ行われるため、ズレが生じることは珍しくありません。
上下の歯の表面と側面とに専用のフックを装着し、バッテンのようになる形で取り付けます。伸び縮みしやすいというゴムの性質を活かし、正しい咬合にする仕組みです。


垂直ゴム
口を閉じたときに上下の前歯がうまく合わず隙間が空いている、いわゆる開咬(オープンバイト)のときに用いられます。
これまで紹介した方法はすべて「左右の移動」を手助けしますが、このゴムは上下の移動をサポートします。
たとえ奥歯がうまく噛み合っていても、前歯が正しく噛み合わなければ歯は本来の役割を果たせません。そこでこのゴムを用い、徐々に上下へ動かしながら上下の歯の隙間を埋めていくのです。

 


外せるまでにどれくらいの期間がかかる?
ゴムかけを行うにあたって、気になるのが装着する期間ではないでしょうか。
「いつ治療が完了して、美しい歯並びを手に入れられるのか」とソワソワして、心配になる方も多いはずです。

実際のところゴムを装着する期間は、患者さまの歯並びの状態によって大きく異なります。

移動の距離が短ければ数ヶ月程度で終了する一方、距離が長かったり思い通りに移動しなかったりする場合は1年以上を要することもあります。思っていた以上に期間が長くなると、心が折れそうになることもあるでしょう。

装置をつけていた頃と違って、鏡で見ても効果がなかなか実感できない点もモチベーションが下がるポイントだと思います。

しかし期待する効果が見込めるまで、地道に続けることが大切です。歯並びが整った自分の姿をイメージしながら継続しましょう。


もし仕事やスケジュールの都合など、何らかの理由で日中にゴムを掛けられない場合は歯科医師に相談しましょう。あなたの歯列や咬合の状態に合わせて、

適切なアドバイスをしてくれるはずです。間違っても、自己判断で装着をやめてはなりません。治療期間が延びるだけでなく、仕上がりにも不具合が生じるリスクがあります。
なおゴムかけは、一定の効果が見られた時点で外すことが可能です。完全に終了するまで装着する、というわけではありませんのでご安心ください。

 


今回のお話は以上です。
仕組みや必要性はわかっていただけたでしょうか?


次回の記事では、少しでも早く外してゴールに近付くためのコツについてお話しします。
現在ゴムを装着しており、ゴールが見えず不安に感じている方はぜひご覧ください。

 

 

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2022.06.10更新

綺麗な歯並び

 

あなたは「ゴムかけ」というワードを耳にしたことがありますか?
中には、初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。
矯正歯科で治療を始めると、ワイヤーやマウスピース装置をつけてしばらく経った頃に「ゴムかけ」という処置を提案される場合があります。


これは歯に「顎間ゴム(エラスティックゴム)」と呼ばれる器具を引っかけて、歯列や咬合を整える処置のことです。すべての患者さまに提案されるわけではないため、急に言われると「どうして私に必要なのだろう」不安に感じる方もいるかもしれません。また早急にゴムを外し、理想の歯並びを手に入れたいと思う方も多いはずです。


そこで本記事では、ゴムかけの目的や仕組みなどを詳しくお話しします。
また多くの方が気になっているであろう「いつ外せるのか」や、「仕事の都合などで外してもよいのか」ということに関しても記事の中で触れています。
今回の記事が、これから歯列矯正を始める予定の方や、実際にゴムかけを提案された方などの参考になれば幸いです。

 


何のために行う?
実はゴムかけは、すべての患者さまが行うわけではありません。
では一体、何のために行うのでしょうか。
目的は、大きく分けて2つです。

 


乱れた咬合の調整
目的の一つに、咬合の調整があります。
装置を使ってしばらくの間歯を動かしても、その段階ではまだ咬合が整っていません。歯列がある程度揃ったタイミングで行うことにより、乱れた咬合が正しく調整されるのです。


見た目だけでなく、機能性が高い歯並びへと導くための大切な処置といえます。
細かな咬合の不具合は、正直なところパッと見ではわかりません。しかし「見た目が整ったから大丈夫」と思っていると、うまく噛めず日常生活に支障をきたす恐れがあるでしょう。



歯を正しく動かすためのサポート
最初は歯を動かすために、装置をつけて生活してもらうのが一般的です。しかし装置は上下の歯をまとめて動かすため、微調整が困難です。そこで重要な役割を果たすのが、ゴムかけの存在です。
装置では思い通りに動きにくかった歯に対してゴムが働きかけ、移動を手助けしてくれるのです。
一つひとつの歯の状態に合わせて一部分にのみ負荷をかけ、適切な方向へ歯が動くよう導きます。
特に、重度の不正歯列の方にはゴムかけが適しています。装置だけで動かしきれない箇所をサポートし、歯並びを整えてくれるでしょう。

 


どのような種類があり、仕組みはどうなっている?
種類は主に4つで、歯並びの状態によって使い分けられます。
各種の特徴や仕組みなどを詳しく紹介します。


2級ゴム
出っ歯(上顎前突)の治療に多く用いられます。歯列をある程度整えたあとに、突出した上顎を下げる目的で使用します。
下の奥歯と上の犬歯部分とをゴムでつなぎ、上の歯が後方へ動くよう働きかけます。その結果、前歯の突出が目立ちにくくなり、見た目だけでなく咬合も整うのです。

3級ゴム
下顎が上顎よりも突出している、受け口(反対咬合)や、いわゆる「しゃくれ」の治療に多く使用されます。
下の犬歯部分と上の奥歯とをゴムでつなぎ、歯の移動をサポートします。その結果、下顎が後方へ移動して正しい咬合になるのです。上下の歯のバランスがよくなるでしょう。


クロスゴム
装置をつけてしばらく経ったあと、歯を合わせると上下の歯の側面と側面が接している状態の場合に用いられます。装置での移動は上下の歯でそれぞれ行われるため、ズレが生じることは珍しくありません。
上下の歯の表面と側面とに専用のフックを装着し、バッテンのようになる形で取り付けます。伸び縮みしやすいというゴムの性質を活かし、正しい咬合にする仕組みです。


垂直ゴム
口を閉じたときに上下の前歯がうまく合わず隙間が空いている、いわゆる開咬(オープンバイト)のときに用いられます。
これまで紹介した方法はすべて「左右の移動」を手助けしますが、このゴムは上下の移動をサポートします。
たとえ奥歯がうまく噛み合っていても、前歯が正しく噛み合わなければ歯は本来の役割を果たせません。そこでこのゴムを用い、徐々に上下へ動かしながら上下の歯の隙間を埋めていくのです。

 


外せるまでにどれくらいの期間がかかる?
ゴムかけを行うにあたって、気になるのが装着する期間ではないでしょうか。
「いつ治療が完了して、美しい歯並びを手に入れられるのか」とソワソワして、心配になる方も多いはずです。

実際のところゴムを装着する期間は、患者さまの歯並びの状態によって大きく異なります。

移動の距離が短ければ数ヶ月程度で終了する一方、距離が長かったり思い通りに移動しなかったりする場合は1年以上を要することもあります。思っていた以上に期間が長くなると、心が折れそうになることもあるでしょう。

装置をつけていた頃と違って、鏡で見ても効果がなかなか実感できない点もモチベーションが下がるポイントだと思います。

しかし期待する効果が見込めるまで、地道に続けることが大切です。歯並びが整った自分の姿をイメージしながら継続しましょう。


もし仕事やスケジュールの都合など、何らかの理由で日中にゴムを掛けられない場合は歯科医師に相談しましょう。あなたの歯列や咬合の状態に合わせて、

適切なアドバイスをしてくれるはずです。間違っても、自己判断で装着をやめてはなりません。治療期間が延びるだけでなく、仕上がりにも不具合が生じるリスクがあります。
なおゴムかけは、一定の効果が見られた時点で外すことが可能です。完全に終了するまで装着する、というわけではありませんのでご安心ください。

 


今回のお話は以上です。
仕組みや必要性はわかっていただけたでしょうか?


次回の記事では、少しでも早く外してゴールに近付くためのコツについてお話しします。
現在ゴムを装着しており、ゴールが見えず不安に感じている方はぜひご覧ください。

 

 

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科


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