名駅歯科クリニック矯正歯科BLOG

2022.08.30更新

インプラント

前回は、金属アレルギーの基本的な内容を紹介しました。今回は、さらに深堀して解説します。
金属アレルギーは、いつどのタイミングで発症してもおかしくありません。現在はアレルギーをお持ちでない方も、知っておいて損はありませんよ。


4.金属アレルギーが起こる作用機序
金属アレルギーは「感作」と「誘発」の2つによって起こります。
まず感作とは、繰り返される刺激によって、それに対する反応が徐々に増大する非連合学習プロセスのことです。
イオン化した金属は体内のタンパク質と結びついて「金属タンパク複合体」になりますが、免疫細胞によってこれが異物と認識されます。金属タンパク複合体がまた侵入してきても、免疫細胞がすぐ攻撃できるように備えるというプロセスです。


感作された物質が体内へ再び侵入すると、過剰な免疫反応が起こって色々な症状を引き起こします。これを「誘発」と呼びます。感作された物質は、ほんの微量であっても強いアレルギー反応を起こす可能性を秘めています。
もちろん、すべての人が発症するわけではありません。体質や触れる金属の種類など、さまざまな条件により発症します。
金属製のアクセサリーをつけたまま運動をしている方や、金属に触れる機会が多い方は注意が必要です。
汗で金属イオンが溶け出しやすい金属ほど、発症しやすいことが明らかとなっています。


特に、ニッケル・クロム・コバルトは「三大原因金属」とも呼ばれる物質です。汗に入っている塩素イオンに反応してイオン化しやすい物質であるため、身体の中へ移行して発症しやすいのです。


5.治療後に何らかの症状が起こったら?
インプラントの治療後に何らかのアレルギー症状が起きた場合は、早急に歯科医師へ相談してください。パッチテストを受け、チタンが原因である場合はインプラントを取り除かなければなりません。
除去後は、金属を使用しない入れ歯やブリッジで再度治療する運びとなります。
治療期間や通院回数を増やさないためにも、不安な方は事前に検査を受けることをおすすめします。


6.適切な治療法
金属アレルギーの有無を調べるには、パッチテストが有効です。パッチテストでは、金属を染み込ませたフィルムを皮膚に貼付し、症状が出ないかどうかを確かめます。医療機関で受けられますが、まずはかかりつけ医に相談するのがよいでしょう。
一度感作された金属は、残念ながら体内へ取り入れることができません。ただ原因となる金属の種類が判明していれば、生活の中でその物質を避けることにより症状をコントロールできます。
アレルギー反応によって皮膚の炎症が生じた場合は、ステロイド外用剤を用いて症状を緩和させるのが一般的です。経過観察をしながら、ほかの方法で再度治療を受けることになるでしょう。


7.このようなケースに注意!
次のいずれかに該当する場合は、早急に医療機関を受診してください。


1.手のひら2~3枚分以上の広い範囲で皮膚症状が見られる場合
2.痛みやかゆみがひどく、水ぶくれができている場合
3.ステロイド外用剤を1週間使用しても症状が緩和されない場合や、一度落ち着いた症状が繰り返し再発する場合
4.めまいや吐き気、息苦しさが生じた場合
特に4番の症状は、アナフィラキシーショックを起こしている可能性があります。早急に医療機関を受診してください。
8.予防する方法はある?
金属アレルギーを予防するためには、特定の金属へ頻繁に触れないことが大切です。時計やメガネなどの肌へ直接つけるアイテムは、比較的安全なチタン製あるいはニッケル不使用の製品を選ぶとよいでしょう。
アクセサリーに関しても、メッキ製品ではなく純度が高い金やプラチナを選ぶのがおすすめです。
特にピアスは、体液へ金属が触れやすいため、医師の指示に従って着用することが大切です。ピアスホールが安定するまでは、チタン製のピアスなどを身につけるのがよいでしょう。
また、身につけるシーンも大きく関係します。
運動をする際や夏場の屋外など、汗をかきやすい場面では極力金属を身につけないよう注意してください。
なおインプラントだけでなく、入れ歯や詰め物が原因になる場合もあります。日頃から正しい口腔ケアを行い、むし歯にならないよう努めましょう。
そして金属アレルギーを発症した際は、原因となる金属を避けて生活することが重要です。医師の指示に従い、身のまわりの日用品や食品などに細心の注意を払って生活しましょう。

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2022.08.20更新

インプラント


何らかの理由で歯を失くした場合は、インプラントや入れ歯、ブリッジなどによる補綴治療が必要です。
インプラントの場合は、顎骨に「インプラント体」と呼ばれる人工歯根を埋入する外科手術を伴います。治療の安全面が心配な方もいるでしょう。
そこで今回は、インプラント治療における安全性について解説します。治療を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。


1.治療に用いる金属とは?
歯科治療が、金属アレルギーを起こす可能性があるという話を聞いたことはありませんか?
確かにニッケルや銅、パラジウムなどにはそのリスクがあります。
しかし、インプラントには「チタン」と呼ばれる金属が使用されることが大半です。チタンは人体になじみやすい性質があり、人工関節や心臓のペースメーカーの材料にも用いられています。
埋入しても、アレルギー症状を引き起こす可能性はほぼないといえるでしょう。


2.金属アレルギーの人でも治療は可能?
アレルギー体質の人は年々増加傾向にあり、金属アレルギーも例外ではありません。大人になってから、突然発症する場合もあります。
ただ金属アレルギーは、必ずしもすべての金属に起こるわけではありません。
先述した通り、チタンはアレルギー症状を起こしにくい金属の一つとされています。可能性はゼロとは言い切れませんが、チタンによって発症する心配はまずないと考えてよいでしょう。


3.起こりうる症状
基本的にアレルギーは、物質に触れたり体内に取り込んだりすることで起こります。
金属アレルギーの場合は皮膚に金属が触れることで、かぶれたり全身に何らかの症状が起きたりする場合がほとんどです。
皮膚のかぶれは、金属製のベルトのバックルやピアスなどのアクセサリー、金属が含まれる化粧品などをつけることで起こりうる症状です。金属が触れた部位に症状が出るのが一般的です。汗をかかない冬場や涼しい室内では症状が出にくく、夏場や運動後に生じやすいのが特徴です。


一方で、全身に症状が起こるケースは極めて稀です。金属を含む食品や歯科材料を、体内へ取り込むことで起こりうるからです。

歯科治療によるアレルギーの発症は、このケースに該当するでしょう。
いずれにせよ、原因物質を避ければアレルギーの発症は回避できます。
歯科治療に用いられるチタンでアレルギー症状を起こすケースは稀ですが、心配な場合は事前に医療機関でパッチテストを受けましょう。
金属アレルギーは時間が経過してから症状を起こす場合もあり、歯科治療が原因であれば、口腔内以外にも反応が出る恐れがあるため注意が必要です。


では、具体的にどのような症状が出るのでしょうか。


1. 口の周りに見られる症状
a.口の周りのただれや炎症
口の中にある金属は、常に唾液と触れ合います。そのため金属イオンとなって唾液中に溶け出し、タンパク質と結合して抗原となるでしょう。
その結果、口の周りの炎症や口内炎、口の粘膜が荒れるなどの症状が起こります。
また金属の下で、知らないうちに二次カリエス(むし歯)が起こることも懸念されるでしょう。


b.味覚異常が起こる
舌の表面にアレルギー反応が起こった場合、味覚異常をきたすことが稀にあります。


2.全身に見られる症状
a.掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
体内へ取り込んだ金属イオンが、タンパク質と結合して抗原となり、汗とともに皮膚から排出される際にアレルギー反応を起こすことがあります。中でも、汗をかきやすい足の裏や手のひらによく見られるのが「掌蹠膿疱症」です。症状として、水泡や膿の袋が生じることが特徴です。


b.湿疹・アトピー性皮膚炎
足の裏や手のひらだけでなく、全身の至るところに湿疹の症状が見られることがあります。
このように金属アレルギーは、原因物質が触れた部位以外でも症状が起こることがあります。原因が特定でいない限りは症状の緩和が難しく、苦しみ続けることも少なくありません。
チタンが原因で金属アレルギーを起こす可能性は極めて稀ですが、絶対にないとは言い切れません。


心配な方は、念のため事前に調べることをおすすめします。治療方法を迷っている方は、かかりつけ医に一度相談してみましょう。

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2022.08.10更新

舌


みなさんは、普段意識していない時に
ご自身の舌がどの位置にあるかご存知ですか?

 

日ごろ夢中になって本を読んだり、テレビを見ているときに口をポカンと開けて上下の歯の間に舌を出していたり、食べ物を飲みこむときに舌をつ き出し、歯を押しだす癖のことを舌癖といいます。
私たちは無意識のうちに1日600~2000回飲みこむ動作(嚥下えんげといいます)をしていますが、舌癖のある人は、いつも舌が下あごや上下の歯の間にあり、歯を押しだしています。
そして飲みこむときには、さらに押し出す強い力が歯に加わるのです。

 

また、いつも口を開けているため、舌が内側 から歯を押す力に対して、外側から押さえるくちびるやほほの筋肉に力がありません。
そのため、舌癖が原因で出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間が開いたり、上下の歯 がかみ合わない歯ならびになることが多いのです。

 

また、話をするときにその隙間に舌が入るため、サ行、タ行、ナ行、ラ行などが舌たらずな発音になることもあります。

 

舌の正しい位置はどこにあるのでしょうか?
上あごの前歯の後ろにポコッとしたふくらみがあります
その場所に、舌の先をとがらせてつけてください

そのとき、舌はどうなっていますか?舌は丸まっていませんか?
丸まっているのなら、舌の先に力を入れるようにしてください。
そして、その状態をキープしたままくちびるを閉じて、奥歯は軽くかむくらいにして下さい。
それが、リラックスしている時の舌の正しい位置です(この位置をスポットと呼びます)。
これをしばらくやり続けて舌が疲れてくる方は、舌が普段正しい位置にない可能性があります。また、全く舌がこの場所にいかない方も同様です。

 


舌が上あごの天井につきつつ、
舌先は前歯に触れないか、触れたとしても
 ほんの軽く触れるくらいの位置』が理想とされています。
(この時、上下の歯も離れていると良いです)

 

それに対して、

舌が上あごにつかず、低い位置にある場合、

(歯にもたれかかってしまっている)

常に歯に力が加わってしまいます。

その場合、舌に押されて歯が前に出てきてしまいます。

結果、歯並びに影響が出てきてしまいます。

 

 

舌癖の原因
1.口を開けて息をする鼻の病気(アレルギー性鼻炎、慢性鼻炎、蓄膿症など)
2.のどの病気(扁桃肥大、アデノイドなど)
3.舌の裏のひも(舌小帯)が短い
4.指しゃぷり(前歯に隙間ができ、舌が出やすい
などが挙げられます。

 


歯並びへの影響

●出っ歯(上顎前突)

・上あごの前歯が下あごの前歯よりも

 過剰に前に出ている状態。

・舌が低い位置にあるため、

 上あごが下方向に成長して下あごが後退したり、

 下唇を噛む癖などが関わることが多い。

 

●受け口(下顎前突)

・下あごの前歯が上あごの前歯よりも

 過剰に前に出ている状態。

・舌が前歯を押すほか、

 遺伝的な要因や口呼吸などが関係する。

 

●開咬

・奥歯を噛み合わせても、前歯が開いてしまう状態。

 唇が閉じにくく見た目が良くないだけでなく、

 奥歯に噛む力が集中するため、

 奥歯への負担が大きい。

・舌が前歯を押すほか、遺伝的な要因や

 指しゃぶり、口呼吸などが原因になる。

 

 

こうした舌の癖は、

矯正治療の妨げにもなります。

舌からかかる力のせいで、

装置を入れても想定したほど歯が動かなかったり、

治療が済んで装置を外した後に

後戻りを起こしてしまうことがあります

 


舌癖を治すための訓練、MFTとは?


正しくない舌の位置を大人になるまで放っておくと、改善を図るのは難しくなります(まったくできない、というわけではありませんが、治すのに時間が非常にかかる、ということです)。ですから、小さい子どものうちに、
1.正しい舌の位置を覚え、
2.正しい物の飲み込み方を覚え、
3.それを習慣化していくことが重要となるのです。
それをおこなっていく訓練がMTF(筋機能訓練)と呼ばれるものです。
月1~2回のペースで行っていき、月2回のペースだと大体6~8ヶ月程度で訓練は終了します(そのあとメンテナンスで3~6カ月ごとにみていきます)。
非常に地味で、ご本人の努力を要しますが、舌癖が原因で歯並びが悪くなっている方は、矯正装置をつけなくても歯並びが改善します。

 


近年では、

矯正治療に関する知識についても、

たくさんの方がお持ちでいらっしゃると思います。

歯並びは、遺伝的なものも多くありますが、

指しゃぶりや舌の位置、口呼吸など

後天的要素によっても変化してきます。

矯正治療する上でも、

その前に舌のトレーニングを行うなど、

後天的要素を無くしてから治療に入ることもあります。

 

 

 

まとめ

お口の中は、

人それぞれ、100人いたら、100通りのお口があります。

お一人お一人のお口の中をしっかり拝見させていただき、

お話しを伺って治療方針や矯正治療を行なっていきますので、

ぜひ色々なことを教えてくださいね!

また、きになることがある時も

お気軽にお尋ねください!

 

 

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

名駅歯科クリニック・矯正歯科

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