歯科矯正は痛いものというイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。
例えば友達が歯科矯正をした時の話を聞いて、歯科矯正に挑戦できない方も多くいらっしゃいます。
実際のところ歯科矯正はどのような痛みが伴うのでしょうか。
今回の記事では、歯科矯正で起こる可能性がある痛みをご紹介いたします。
矯正治療の痛みの原因4選
歯科矯正をした際の痛みの原因を4つご紹介いたします。
1.歯が動いた際の痛み
そもそも歯科矯正は、特殊な装置によって歯の位置を動かす仕組みです。
歯を強制的に動かすため、痛みが伴う場合も多く、装着した最初は痛いことが多いです。
2.咀嚼する際の痛み
食事をする際にも歯科矯正は痛みを伴う場合もあります。特に治療が始まって数日の間は違和感を感じることも多く、食事に慣れるためには時間がかかる時もあります。硬い食べ物は痛みが伴いやすいので、煎餅や梨、飴玉等は控えることを推奨いたします。最初の数日は柔らかいものを食べましょう。
3.装置を取り付ける際の痛み
矯正方法は様々ありますが、口内に当たってしまう方法の場合痛みが生じます。
例えば、歯肉や舌、頬に対して痛みを伴うことが多く、口内の空間が小さいほど傷つく可能性が高まります。
4.口内の不衛生が原因で痛みが発生する
矯正器具を装着した状態で日常生活を過ごすと、器具に付着した汚れが取り除けない場合があり、虫歯などの要因になることが多々あります。もし、違和感や異常を感じた場合は歯科医院へ連絡することを推奨いたします。
痛みを感じた時の対処法
歯科矯正によって痛みを感じる事例が分かったと思います。
痛みを感じた場合はどのように痛みを抑えれば良いのでしょうか。
1.咀嚼時に痛みを感じる場合
装置からの痛みとは別に、硬い食べ物を咀嚼する際も痛みを感じる場合もあります。
例えば卵を使った料理を食べる場合には、茹で卵ではなくスクランブルエッグやオムレツなどの柔らかい食べ物を推奨します。
他には、麺類や豆腐料理、煮物などの柔らかい食べ物もオススメです。
総じて、矯正治療に慣れるまでは出来る限り柔らかいものを食べましょう。
2.装置自体が口内に当たって痛みを感じる場合(ワイヤー矯正の場合)
粘膜や歯に接触したワイヤーに痛みを感じる場合、細めのワイヤーを選択することで痛みを減少することが出来ます。
また、細いワイヤーは一般的なワイヤーに比べて力が弱めの為、歯根吸収といった別の問題に発展することも少ないですよ。
他にも、装置が口内で接触して痛みを感じる場合には、患部へ使用する専門のワックスを処方することで痛みを弱めることが出来ます。
このワックスは特に有害では無いので、間違って飲んだ場合も悪影響はありません。
歯科矯正で痛みを感じる期間
痛みを感じる期間には差があるものの、矯正の調整をした最初の方は特に痛みを感じやすいです。その後に2日〜3日痛みが継続し、少しずつ痛いが引いて一週間程で治るパターンが多いです。歯が移動する間隔が一定になったり痛みの感覚に強くなったりす為、治療の最中は常に痛みが継続するわけではありません。もし、痛みが続くようであれば歯科医師へご相談ください。
冷やして痛みを抑える場合について
歯科矯正の痛みを冷却によって弱められる場合があります。しかし、冷却により矯正の装置の効果が弱まる場合もある為、こちらに関してもかかりつけ医へご相談をして問題がないか判断をしてもらいましょう。
痛みを抑える薬を服用する際について
もし治療の最中に痛みを感じた場合、歯科医院で診察するまで我慢が出来ない時は、薬局で販売している痛み止めで弱めることが出来ます。しかし、薬の副作用で矯正に影響が出る場合もある為、服用の前に必ずかかりつけ医へ連絡をお願い致します。