名駅歯科クリニック矯正歯科BLOG

2022.09.30更新

手術


補綴治療のひとつに「インプラント」がありますが、治療には外科手術を伴います。
手術後のケアについて、不安を感じる方もいるでしょう。もちろん口腔内をキレイにすることが重要ですが、手術した部分を刺激しないよう配慮する必要もあります。
そこで今回は、手術当日以降の口腔ケアに関する注意点を解説します。


どのようにブラッシングすればよい?
手術をして数日程度は、インプラントを埋入した部分が痛んだり腫れたりする可能性があります。場合によっては出血することもあるでしょう。口の中で血の味がすると、ついうがいをしたくなるはずです。
しかし出血時のうがいは、傷の治癒が遅れるためNGです。例えば転んでヒザから血が出ている場合、流水ばかりしていると、いつまで経っても血液が固まりませんよね。それと同じですので、手術当日のうがいは避けるようにしてください。ブラッシングも控え、刺激を与えないことを第一に考えましょう。
手術後は当日帰宅することになりますが、もし出血が止まらないときは「圧迫止血」を行ってください。脱脂綿やガーゼを噛み合わせ、止血させるというものです。それでも症状が治まらない場合は、歯科医院へすぐ相談しましょう。
症状が数日続くと「いつになったら出血は治まるの?」と、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。口腔内の傷が治癒する速度は、比較的早めです。安静に過ごせば、出血や腫れ、痛みは数日程度で治まりますのでご安心ください。


埋入部分以外はブラッシングしてもよい?
インプラントを埋入した部分以外は、手術当日から普段通りにブラッシングして構いません。むしろ埋入部分が細菌感染を起こさないためには、口腔内を清潔に保つことが重要です。
ただ、うっかり埋入部分へ歯ブラシを当てたり、うがいで強い刺激を与えたりすると出血につながる恐れがあります。
心配な方は数日の間、歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシといったケアグッズを用いてキレイにするのも一つの方法です。手術した部分へ、うっかり刺激を与える心配がないでしょう。
ケアグッズはドラッグストアで市販されていますし、歯科医院で取り扱っている場合もあります。気になる方は、かかりつけ医で確認してみてください。
また歯磨き粉に関してですが、大きな粒子を含んだ製品を使うと傷へ入り込む恐れがあります。当面の間は、ジェル状の歯磨き粉やデンタルリンスを用いてケアを行いましょう。


仮歯がある場合
前歯などの人目につきやすい部分を補綴する場合、手術後の歯を失った状態が気になるはずです。そのようなときは仮歯を入れますので、傷へ当たらないよう仮歯を丁寧にブラッシングしてください。
ちなみに仮歯は「レジン」という歯科用プラスチックでできています。プラークがつきやすい素材なので、ブラッシングを怠らないよう注意してください。インプラントの周りが炎症を起こすと、せっかく埋入しても抜け落ちる恐れがあります。


被せ物を装着したあと
被せ物、いわゆる「上部構造」は、セラミック製の場合がほとんどです。プラークの付着や着色されにくいという特徴があるため、口腔トラブルが起こる可能性は仮歯ほど高くありません。
しかし日々のケアをサボると、上部構造と歯茎との隙間にプラークが溜まって炎症を起こす恐れがあります。
細菌繁殖によって起こる歯肉炎が進行すると、インプラント周囲炎(一般的な「歯周病」と同じもの)になりかねませんので、入念なケアを行いましょう。


トラブルの予防に励みましょう!
埋入したインプラントをダメにする、一番の原因が「インプラント周囲炎」です。口腔内を常に清潔にし、口腔トラブルの予防に励みましょう。
具体的には自宅での日々のブラッシングに加えて、3ヶ月に一度は歯科医院で健診を受けるのが理想です。
セルフケアだけではどうしても生じがちな「磨き残し」を、専用器具を用いた歯科クリーニングなどのプロケアによってキレイにするのです。歯周ポケットに溜まったプラークや歯石も、患者さま自身の歯磨きだけではなかなか落とせません。
清潔な状態を維持して、インプラントを長持ちさせましょう。


ほかに気をつけるべきポイント
手術当日からの数日間は、長風呂や熱いお風呂に入ること、激しい運動などを避けてください。
血管が拡張することで血流がよくなり、血が止まりにくくなるためです。しばらくの間はシャワーに留めるか、ぬるめのお湯にサッと浸かるのがよいでしょう。
食事についても、アルコールや香辛料などの刺激物を控えるようにしてください。


まとめ
インプラントの手術当日以降、気を付けてほしいポイントや適切な口腔ケアについてお話ししました。
詳しくは歯科医師からも指示があると思いますが、基本的に守ってほしいのは今回紹介した内容です。
せっかく埋入したインプラントですから、少しでも長持ちするよう適切なケアを行いましょう。歯周病予防もあわせて徹底し、残った天然歯を健康に保つことが大切です。

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2022.09.20更新

 

インビザライン


前回は、インビザラインの装置をつけ忘れた場合のリスクについてお伝えしました。
今回も同じテーマを取り上げ、装着を怠った場合の対処法や予防法などを紹介します。


装着を怠った場合の対処法
どれだけ治療に前向きであっても、慣れないうちはうっかり装置をつけ忘れることがあると思います。
まずは、そのような場合の対処法について詳しく説明します。


1.経過観察を行う
装着を怠った時間が、マウスピース1枚あたり数時間であれば経過観察を行います。
というのも、1枚の装置で動かせる距離は、1週間でわずか0.25ミリ程度です。
これを1日に換算すると0.036ミリ程度であり、数時間のつけ忘れであれば大きな影響を与える心配がありません。装着時にチューイ―(丸くて弾力があるロール状のチューブ)を使用して歯と装置を密着させ、様子を見てください。


2.装着する日数を延ばす
装着できなかった時間が1枚あたり1日程度であれば、治療に大きな影響を与える心配はありません。
基本的には、装着日数を延ばすことで対処できるでしょう。次回歯科医院を受診した際、日数を延ばした旨を歯科医師へ伝えてください。
ただ、数日にわたって装着を忘れた場合は、この通りではありません。治療計画に支障をきたして治療が長引いたり、後戻りを起こしたりする可能性が高くなるので注意してください。


3.装置を追加作製する
装着し忘れた時間が1枚あたり数日~1週間程度になると、後戻りする可能性がグッと高まります。
久しぶりに装着すると、違和感があったりはまらなかったりする場合もあるでしょう。
このような事態になると、計画通りに進めることは難しくなります。歯科医師へ相談し、装置を追加作製してもらう流れとなるでしょう。
ちなみに装置は、海外で作製されて送られてくるため到着までに時間がかかります。その分、治療が長引く可能性があることも知っておいてください。


装置のつけ忘れを予防するには?
続いては、装置をつけ忘れないためのポイントを紹介します。いずれも簡単に取り入れられるので、ぜひ試してください。


1.装着を習慣化する
治療前は「絶対に歯並びを整えるぞ!」と意気込んでいたにもかかわらず、治療を進めるにつれてその気持ちが薄くなる方が多くいらっしゃいます。
確かに長期間にわたる治療ですから、モチベーションを保ち続けることは簡単ではありません。そのような場合は装着を習慣化し、自分の生活の一部にしましょう。いわば、毎日のブラッシングと同じです。
やり方はさまざまですが、おすすめは「3日間、同じ時間帯に同じ場所で装着をする」という方法です。
生活リズムの問題などで難しい場合は「ブラッシングのあと」や「食事のあと」など、すでに習慣化している内容のあとに装着してみましょう。


2.前回の装置を持ち歩く
1つ前の装置を持ち歩いていれば、うっかり家に忘れてきてもその場で対処できます。万が一、失くしたり壊したりした場合も同様です。専用のケースに入れた上で、毎日持ち運んでいるバッグへしのばせておきましょう。
変形させないよう注意してください。


まとめ
頻繁に装置をつけ忘れると、計画通りに歯が移動せず治療が長引く可能性があります。最悪の場合、治療前よりも歯並びが乱れてしまうでしょう。
装着に慣れるまでは強く意識し、うっかりつけ忘れないよう注意してください。今回紹介した方法や、スマホのアラームアプリなどを活用して習慣化してもらえれば幸いです。

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科

2022.09.10更新

 インビザライン


インビザライン矯正には数々のメリットがありますが、装置を適切に取り扱わなければ期待した効果が得られません。
治療中は専用のマウスピース装置を、1日22時間以上と、ほぼつけっぱなしにしておく必要があります。
「じゃあ、ずっと歯にはめて過ごしたらいいのでは?」
と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、食事やブラッシングの際は取り外さなければなりません。
そのためブラッシング後に装着し忘れたまま寝たり、装置の着脱が面倒になったりしてしまうのです。
そこで今回は、装置を決められた時間つけないとどうなるのかについて、対処法とともに解説します。


装置の装着をサボるとどうなる?
インビザライン矯正における装置の装着時間は、1日22時間以上が理想です。最低でも、20時間以上はつけておかなければ十分な効果が見込めません。
しかし急な体調不良やうっかりの物忘れで、装着できないこともあるはずです。
ほんの数時間であれば特に問題ありませんが、それが毎日ともなると話は別です。
一体どのような影響があるのか、詳しく説明します。


1.装置が浮いてくる
装着を怠ると、次の装置へ交換したときに浮いてくる可能性があります。
1ミリ程度の浮きであれば、チューイー(丸くて弾力がある、ロール状のチューブ)を噛んでそのまま継続できます。しかし浮きが1ミリ以上になったり、1週間経っても同じ状況が続いたりする場合は問題です。
歯科医師に相談し、指示を仰ぎましょう。


2.治療期間が延びる
決められた装着時間を守らないと、歯が計画通りに移動しません。装置をつけていない間は歯に力がかからず、歯は一切動かないためです。
そうなると、当初の予定よりも治療期間が延びる可能性があります。
1日数時間でも装着を怠ると、計画通りに進まなくなる可能性があるので注意してください。


3.治療前より歯列が悪化する恐れがある
治療を行うにあたって、歯を並べるスペースが不足すると判断した場合は抜歯により確保します。
そのような場合に装置の装着を怠ると、抜歯をした両隣の歯が隙間に倒れる可能性があります。結果的に、治療前よりも歯並びが悪化してしまうのです。


後戻りの可能性はある?
整えた歯が、元の位置へ戻ろうとすることを「後戻り」といいます。
装置の装着を怠る一番のリスクは、後戻りといっても過言ではありません。
せっかく時間と費用をかけて歯並びを整えても、結局元の位置へ戻ってしまっては元も子もないですよね。
治療へのモチベーションが低下し、さらに治療が進まなくなる可能性もあります。
では、後戻りはどうして起こるのでしょうか。


まず知ってほしいのが、歯を動かす仕組みについてです。
歯に力が加わると歯槽骨の一部が溶けて、その部分へ歯が動いて再生されます。これを「骨のリモデリング」といい、骨のリモデリングを繰り返すことで歯の移動が完了するのです。
ただ、この一連の流れには時間がかかります。
そのため、骨が再生している最中に装置の装着を怠ると、歯が元の位置へ戻ろうとしてしまうのです。


少し難しい話だと感じたかもしれませんが、後戻りを防ぐためには何より「指示された通り装置をつけて過ごすこと」が大切です。
慣れるまでは違和感があるかもしれませんが、理想の歯並びを手に入れるために装着を徹底しましょう。

投稿者: 名駅歯科クリニック・矯正歯科


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